トヨタ、リサイクル防音材採用車を拡大

1999.11.16 自動車ニュース
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トヨタ、リサイクル防音材採用車を拡大(11/16)

トヨタ自動車は、シュレッダーダストから再生した防音材を、12車種に使用した発表した。

使用済みシュレッダーダストから再生した高性能防音材は、1996年1月のコロナプレミオから採用され、順次拡大してきたが、この2カ月で一気に5車種追加、合計12車種となった。

トヨタは、1970年に使用済み車両のシュレッダー会社、「豊田メタル」を設立、処理能力を国内最大級に拡大するとともに、シュレッダー処理のノウハウを蓄積してきた。また、従来、活用が困難で埋め立て処分されていたシュレッダーダストのリサイクル技術にも取り組み、発泡ウレタンと繊維を高性能防音材として回収するほか、銅線はあアルミ鋳物強化材、ガラスはタイル強化材に再利用するなど、ダスト活用化技術を確立してきた。

昨年8月には、この技術にもとづく世界初の本格的ダスト活用化リサイクルプラントを稼動させている。

高性能防音材は、発泡ウレタンと繊維を適切に配合することで適度な空気層を形成し、吸音と遮音特性のバランスがよく、防音性能の経年劣化が少ないという、既存の素材に優る特徴を有しているという。

今回、昨年来の本格プラント稼動による高性能防音材の生産量拡大により、従来から採用のコロナプレミオ、カルディナ、カリーナ、プリウス、ランドクルーザー、アルテッツァ、ヴィッツに加え、この2カ月間にプラッツ、ファンカーゴ、セリカ、クラウン、MR-Sの5車種に新たに採用し、計12車種となったものである。

また、いままで埋め立て処分するしかなかったダスト中の樹脂を高温焼却炉の灯油に替わる燃料として活用する技術を開発し、運用を開始した。

これにより、豊田メタルにて処理される使用済み車両は、リサイクル実効率が87%となり、通産省が策定したリサイクルイニシアティブの2002年目標値85%を達成した。

日本における年間の廃車量は400万台といわれています。自動車メーカーが、このような優れたリサイクル工場を作っても、廃車がそこに戻ってこなければ話が始まりません。ドイツでは、きちんとした技術をもった解体工場の廃車証明がなければ、登録抹消ができないという内容を盛り込んだ「閉鎖型リサイクル法」があると聞いています。ユーザー、自動車メーカー、解体業者のなかでリサイクルの輪がきちんと回るような仕組みを国としてつくりあげる必要があると思います。(Web CGあらい)

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