デトロイトショー速報

2000.01.18 自動車ニュース
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デトロイトショー速報(1/18)

今年のデトロイトは異例でしたね。雪がまったくないんですから。

去年はひどかったよ。35年ぶりの大寒波で零下30度Cだったし、大雪で身動きできなくなったひとまでいたんだから。おかげで会場は空いていたけれど、今年は大混雑だったよ。プレスの注目度が高かったんだろう。

今年の傾向をおおざっぱに分析すると、環境志向型、SUV、生活提案型、さらにはデトロイトお得意の楽天的な夢売りグルマとなります。

ということは、「傾向」なんてものはないってことかもしれない。オモチャ箱のように、なんでもあり、というのがデトロイトショーなんだ。だから僕は、世界でいちばんおもしろいショーだと思う。

具体的にはなにがおもしろかったですか。

フォードの「24・7」というコンセプトカーだね。これは週7日、24時間という意味で、ヤフー!との共同開発なんだ。最近各社が取り組みはじめているモバイルコンピューティングの自動車版でもあり、一種のITS(インテリジェンス・トランスポーテーションシステム)でもあるんだ。

3台バリエーションが出ていて、どれもカッコは悪かったですね。コンセプトメーキングを最大の武器にしてフォードのデザイン担当副社長になったJ・メイズの面目躍如というところでしょうかね。

それに比べるとGMやクライスラーのコンセプトカーの方が普通だったね。クライスラーは相変わらずトム・ゲールデザイン担当副社長らしく、古典的な格好と、スポーツ志向が売りだし、GMはレトロをまた繰り返している。

僕がおもしろかったのは、量産車なんですが、ダイムラークライスラーのPTクルーザーです。1930年代のプレーンバックというスタイルに、ストリートロッド風の味つけを施した魅力的なモデルです。今年からいよいよ発売されるんです。価格は2万ドル以下だから、日本でも200万円程度で売られれば、ゴルフのライバルになるかもしれませんね。ただしブランド名は「クライスラー」でなく、「ダイムラークライスラー」がマストでしょう。

ヨーロッパでは、メルセデスのコンセプトカー「ビジョンSLA」が注目されていたよね。Aクラスをベースにした2座のロードスターで、SLRの子ども版みたいなものだけれど、カッコ悪かった。あれに比べると、ジャガーの「コンセプトF」のほうが好感がもてたね。

環境対策車ではGMが「プリセプト」を出していました。燃料電池とハイブリッドの2種類が用意されていました。

GMはかなりヤル気をみせてきたね。トヨタはプリウスを売り出すし、ホンダもインサイトやコンセプトモデル「FCX」で勝負に出ているからね。

トラックとアメリカ人が総称するSUV系はかなり多かったですね。GMCのテラダインというターミネーターみたいなコンセプトモデルから、トヨタのセコイアという4.7リッターV8搭載ピックアップまで、さまざまでした。GMはハマーを買収して、ストリートロッド風に仕上げたモデルを出していたし。SUVはアメリカではバカ売れなんですねえ。

トヨタといえばレクサスの3代目がデビューしたね。LS430というんだけど、個人的には守りに入ったというかんじを受けたな。年内には日本で発売されるよ。

小川フミオ(NAVI編集長)

大川 悠(Web CGエグゼクティブ・ディレクター )

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