トヨタ・プラッツ「1.5X Sパッケージ」に乗る

2000.01.20 自動車ニュース
000120_024.gif

トヨタ・プラッツ「1.5X Sパッケージ」に乗る(1/20)

1999-2000年「カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたヴィッツ3兄弟の長男「トヨタ・プラッツ」の街乗りインプレッション。

トヨタが対ヨーロッパ戦略車として開発したコンパクト・カー「ヴィッツ」、ユニークなハイルーフワゴン「ファンカーゴ」に対して4ドアセダンの「プラッツ」はずっと地味だ。「カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのもヴィッツ兄弟車だったから、という印象を持っていた。

ところが、実際に乗ってみると目からウロコ。日常の足としてこれほどピッタリのクルマはないのではないかと思うほど。昨年9月に「ニュース」として報告したインプレッションは「ファンカーゴ」のみだったので、ここで「プラッツ」の印象をお届けしたい。

まず、驚いたのはトランク容量だった。全長×全幅×全高=4145×1660×1500mmという小さなボディにもかかわらず、ゴルフバッグ4個を飲みこんだのである。ヘッドクリアランスに余裕があり、閉塞感がないのは「ヴィッツ」と同じ。インパネも同じなので前席に座っているかぎり、「プラッツ」と「ヴィッツ」の差はない。しかし、約50cm伸ばされた全長の恩恵はトランクだけでなく、後席の空間にも生かされていて足元が「ヴィッツ」より広いのは嬉しい。

ドアミラーに目をやると、前後ドアの窓枠下部のモールが一直線に見える。これは私が、組み付け精度の高さを測るチェックポイントとしているのだが、この辺はさすがトヨタであった。

「可変バルブタイミング機構」を備えた1.5リッター4気筒エンジンは、910kgのボディを引っ張るのに十分な力を発揮する。1リッターモデルも用意されているが、こちらはさすがにパワー不足を否めないので選ぶなら1.5リッター版をお勧めする。街乗りでのキビキビ感は、最小回転半径4.3mという小回りの良さも一役かっている。ゴルフバッグ4個を積んで、下町の路地を抜けられるクルマは少ないのではないだろうか。

トヨタの新世代オートマチック・トランスミッション「SuperECT」は、首都高速の合流などでキックダウンしてもシフトショックが少なく「こんなに滑らかなら、日産マーチのCVTなんて意味な〜いじゃん!」と感じた。

Sパッケージはフロント&リアにスタビライザーを備えているので、高速道路での安定性もよかった。しかも、燃費は13.0km/リッター(ガソリンスタンドによる満タン法)。加えて、オフセットクラッシュ64km/hオッケーの「新GOA」ボディ、SRSデユアルエアバッグ、ABS+ブレーキアシスト、ブレーキペダル後退抑止機構、むちうち軽減シートなどの安全装置が標準装備されて、価格は149.8万円だからすごい。

残念だったのはシート。走り出して20分もしないうちにおしりが痛くなった。どうやらシートまでお金がかけられなかったらしい。外観はダサイがトヨタの底力を感じたコンパクトカーだった。しかも、このダサイ外観Cd=0.29である。トヨタおそるべし。(Web CGあらい)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。