フィアット「バルケッタ リミテッドエディション」に乗る

2000.02.16 自動車ニュース
 
 
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フィアット「バルケッタ リミテッドエディション」に乗る(2/16)

1996年に日本で発売されたフィアットの2シーターオープンスポーツカー「バルケッタ」に、NAVI編集部アオキ記者が乗った。

真っ黒なボディペイントに真っ赤なレザーインテリア。シートの座面と背もたれの身体が触れる部分は、グッチのバッグように、四角いステッチが斜めに並んでいる。クロスオーバーステッチというらしい。

「な〜に、気取っちゃってェ」

テスト車のフィアット・バルケッタは、リミテッドエディション。リミテッドといいつつ、ディーラーに「バルケッタください」と赴くと、標準モデル283.5万円の在庫がない限り、330.0万円のこちらを買うしかない。追加装備は、ヘッドレスト後方に備わる風の巻き込みを防ぐウィンドストップ、チタンスタイルと呼ばれる艶消しシルバーのセンターパネル、それに15インチの専用アルミホイールなどである。

「オマエは庶民派ではなかったのか」と思いながらステアリングホイールを握って、ホッとする。思いのほか(?)シッカリしたフロア、反応のいいエンジン、幌を下ろせば全身を風にさらすかのような開放感、バルケッタの美点は色あせていない。

アルミヘッドをもつ1.7リッター・ユニットは、ツインカムながらさして回りたがらないし、官能的なノートを奏でたりもしないけれど、言い換えれば、低回転域からしっかりトルクをつける実用ユニットである。運転に気を使うことなく、隣の女性にちょっかいを出すことができる。フィアットのオープンスポーツは、気が置けないモデルなのだ。

スタイルが、アルファほどトガっていないのもイイ。FF車ゆえの高いフロント部を、丸みのあるノーズで包み、肉感的なテイルでバランスを取る。フェラーリのバルケッタこと166を彷彿とさせるラインをボディサイドにうねらせ、ボタンを押すとレバーが飛び出すドアハンドルは、フィアット8Vからの引用だ。歴史に裏打ちされた愛嬌あるカタチは、古くならない。(NAVI編集部 アオキ)

 
 
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