「WiLL Vi」に乗る

2000.02.22 自動車ニュース
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「WiLL Vi」に乗る(2/22)

トヨタ、アサヒビール、花王、近畿日本ツーリスト、松下電器の異業種共同プロジェクト「WiLL」から生まれたヴィッツベースのパイクカー「WiLL Vi」(130.0万円)に乗った。

「かぼちゃの馬車」をイメージしたというシトロエン調のスタイルは、写真では愛らしいが、路上のWiLL Viは、ベースより70mm高くなったせいか、ノッペリとしたボンネットのためか、うすらデカイ。

車内は広く、WiLLの「遊びゴコロと本物感」のコンセプト通り。インテリアでヴィッツを感じさせるのは、センターに置かれたメーターナセルくらい。ベンチシート風の前席を実現するため、ATシフターをコラム式に、パーキングブレーキをペダル式にする懲りようだ。もちろん、前席は2人乗りだから、走行中はベンチとしては使えない。キッスはクルマを停めてから、って、WiLLに限りませんね。車内はテラコッタという呼ばれる赤茶ベースの2トーンで統一され、革巻きステアリングホイールも独自のデザイン。インパネを上下水平方向に2分するカタチで設けられた物入れは便利。ただスペシャルティカーの宿命か、後席は狭く、実用的ではない。

WiLL Viは、1.3リッター直4(88ps、12.5kgm)と4段ATの組み合わせのみ。エンジン、ギア比とも、ヴィッツと変わらない。「2NZ-FE」型ユニットは、低回転域のトルクが豊かなエンジンで、WiLL Viはなかなか快速だ。

WiLL Viは、体力ある自動車会社のお遊びグルマ。企業イメージの向上と市場調査、少量生産車開発のノウハウ獲得が目的だから、世に「カボチャの馬車」に乗りたいシンデレラ嬢(含むオバサン)がどれだけいるかは、あまり問題ではないのだろう。出足は好調のようだが……。「欲しい」と思っていらっしゃる方は、2年後、3年後の自分がWiLL Viに乗っている姿を想像してから購入することをオススメします。(NAVI編集部 アオキ)

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