パリでクラシックカーの祭典開かれる

2000.03.01 自動車ニュース
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パリでクラシックカーの祭典開かれる(3/1)

去る2月11日から2月20日まで、クラシックカーの祭典「レトロモビル」が開催された。パリ・サロンと同じ、ポルト・ド・ベルサイユで行なわれるこのイベントは、1976年以来今年で25回目、今や恒例のクラシックカー見本市となっている。リポーター武田 隆が現地で取材してきた。

イベントはヨーロッパ自動車文化の奥深さを感じさせる充実した展示で、出展したクラブは、今は消滅したブランドも含め、メーカーの数だけでも約80種類。年代は戦前から60年代頃まで、高級車、スポーツカー、大衆車とあらゆるクラシックカーが約280台も展示された。また数多くの骨董品店、古本屋、リビルトパーツショップ、ミニカーショップなども出店。入場料は65フラン(約1100円)で、曜日によっては夜10までオープン。仕事帰りの地元パリッ子や、バカンスで訪れたヨーロッパ、アメリカの観光客など多くの愛好家を楽しませた。

そもそもクラシックカー関連業界の見本市であり、各種の出店のほか、レストアショップや、クラシックカー販売業者、クラシックカー専門保険会社などが車両を展示している。また、最近の傾向として、メーカーの出展も増えており、会場入り口正面のブースにはBMWがレトロ調デザインのニューモデルZ8などを置いていたほか、アウディも広いブースに自社の前身ブランドであるアウトウニオンのGPマシーンなどを展示した。

日本車では唯一ホンダがクラブに提供する形でS800に並べてS2000を展示していた。レトロモビルは各メーカーが自社の歴史を人々にアピールする良い機会であり、現地では歴史があまり知られていないトヨタなども、来年は出展するかもしれないという。

もちろんフランス車が一番多く、ブガッティ、ヴォアザンのような超高級車や、シムカ、パナールといった大衆車など、今は消滅した数多くのブランドがクラブの手で出展。現役の3社では、シトロエンがかつて試作したヘリコプターなどを公開。ルノーは自社の非公開秘蔵博物館から、高級車をテーマに第一次大戦前から最近のプロトタイプまで数台を披露し、あまり知られていない高級車づくりを古くから続けていたことをアピールしていた。

また今年は、主催者が企画したフェラーリの展示が呼び物で、ヨーロッパの愛好家達が所有するフロントエンジンGTや、GPマシーンなどが、15台出品された。また、1863年製で、世界で最古の自動車とうたったルノアールと呼ばれるクルマも展示。製作年については諸説あるものの、会場ではかなり話題を呼んでいた。

掘り出し物のお宝を目当てに、日本からも毎年多くの人が訪ねているが、なかなか見つからない愛車のパーツを探す場としても、クルマを趣味にする人なら、一度は訪ねてみたいイベントである。(リポート=武田 隆/写真=須藤章一)

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