デルNAVI、通信機能を搭載してモデルチェンジ

2000.03.10 自動車ニュース
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デルNAVI、通信機能を搭載してモデルチェンジ(3/10)

ポータブルナビの代表格、パナソニックのデルNAVIが通信機能を搭載してKX-GT30シリーズに発展、4月1日より発売される。

松下電器産業が発売している通称「デルNAVI」はポータブルナビとして定着した人気を誇っている。1台のクルマから簡単に取り外して別の車に載せ換えたり、家庭に持ち込んで小型TVとして使用える「多用途性」が人気の秘密だ。もちろんナビゲーション機能も「据え付け型」と比較しても遜色ないレベルにある。

今回発表されたGT30シリーズは、従来の20シリーズをベースにナビゲーション機能を充実させるとともに新たに通信機能を搭載したことが特徴だ。その通信機能にも大きな特徴がある。携帯電話と接続することでカーナビでインターネットやEメールを楽しめるのは珍しいことではないが、今回ポータブルナビで可能にしたこと、さらにDDIポケットのH"(エッジ)とつなげれば64kbpsの高速通信が可能になる。

インターネットブラウザもカーナビ画面に適した独自のものを搭載しており、使い勝手にも配慮しているという。また電話をかけてきた人の電話機がH"対応であれば、かけた場所のおおよその地点がカーナビ画面に表示される「ル・モテサーチ」と呼ばれる機能もある。

ナビゲーションの基本機能の充実は以下の通り。
●メニュー画面の改善
●複数ルート探索機能(従来モデルにも一部搭載)
●異なる縮尺の2画面表示
●ジャンクション/ランプの表示改善
●「見えるラジオ」オンマップ表示(一部機種はオプション)
●ハイウェイマップ(デフォルメ画)の採用
●10キー・リモコンの採用、など

上記の新機能を搭載しながらGT20シリーズに対して価格は据え置きとなっている。製品バリエーションと価格は以下の通り。

 KX-GT30(ベーシックモデル)……10万5000円
 KX-GT30X(TV付き)……11万5000円
 KX-GT30Z(VICS/D-GPS内蔵/TV付き)……13万5000円
 KX-GT30KTZ(GT30Zに自律航法ユニットなどを付属)……17万5000円


発表会では通信機能の説明が主だったが、こういう機能をユーザーは本当に使うのだろうか。私も古くからのカーナビユーザーだが、使いたいと思ったことはない。まわりにいる達人ユーザーからも便利だという声は聞いたことがない。いまや行くところまで行った感のあるナビゲーション機能に差が付けられなくなってきているので、こうした使うか使わないかわからない機能をアピールせざるをえないのだとしたらカーナビの先行きは暗い。特に今回の新機能のようにひとつの電話会社に限定し(共同開発といえばそれまでだが)、使える電話の機種を狭めている(フル対応機種はデルNAVIと同じ九州松下電器が作っている!)とあっては、いったいどれだけの人がこの機能を使うのか、疑問は尽きない。ちなみに通話者からの位置情報が取れるならと、電話からデルNAVIまですべてを揃えたとしても、ル・モテサーチの位置表示精度は半径約200メートルである。(Web CG おざわ)

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