BMW「Z8」に乗る

2000.03.22 自動車ニュース
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BMW「Z8」に乗る(3/22)

BMWの高性能ロードスター「Z8」に乗った。

最新007ムービーの中で「ボンドカー」として活躍をしているのが、BMWがリリースをしたばかりの「Z8」。エンジン&トランスミッションは昨年デビューのスーパーサルーンM5からの移植。いかにもBMW車らしいロングノーズを売り物とするちょっぴりクラシカルなフォルムのボディは、「軽量化と共に今後の“勉強”の意味も含めて開発した」と言うスペースフレーム方式のオールアルミ製だ。

かつてBMWは、1955年に「507」と呼ばれる2シーター・ロードスターをデビューさせた。わずかに200台余りが作られたに過ぎないこのクルマは、V8エンジンにアルミボディを採用。すなわち最新の「Z8」は、そのコンセプトもスタイリング・イメージも「507を現代風に解釈したもの」とも言える。「ちょっぴりクラシカルなフォルム」は、意図的に生み出されたイメージでもあったのである。

加速は強烈だ。BMWのスポーツ部門であるM社が手掛けた5リッターV8ユニットは400hpを発生。全幅が1.8mを超える決してコンパクトとは言えないボディだが、そこはアルミニウム製ゆえ、重量は1.6トンを下回る。そこにくだんの高出力エンジンを組み合わせたのだからこれで遅いはずもない。100km/hまでわずかに4.7秒、200km/hまででも16秒余りで達する加速力をもっているのだから、これはもう「スーパーカー」と呼ぶにふさわしい資質の持ち主だ。

ハンドリングはBMW車らしい安心感の高さが特徴。国際試乗会の行われたロス近郊の飛行場の一部を用いた特設コースでは、世界の一級スポーツカーにふさわしいハンドリング・ポテンシャルも確認出来た。乗り心地が望外に素晴らしかったのも特筆事項のひとつ。スペアタイヤを省くために側面を強化したランフラット・タイヤを用いながらも、「しなやか」な乗り心地を確保した点に、「Z8」のフットワークにおける高い潜在能力を実感した。(報告=河村康彦)

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