【スペック】全長×全幅×全高=4360×1695×1460mm/ホイールベース=2600mm/車重=1090kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4DOHC16バルブ(109ps/6000rpm、13.9kgm/4800rpm)/価格=190万円(テスト車=238万743円)

トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)【試乗記】

ほのかに「昭和の香り」 2012.07.12 試乗記 トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)
……238万743円

2012年5月にフルモデルチェンジした「トヨタ・カローラ」に、本命の1.5リッターモデルが1カ月遅れで追加された。日本のモータリゼーションを担った大衆車の最新型は、ドライバーに何を語りかけてくるのか。セダン「アクシオ」のトップグレードに試乗した。

初めてなのに懐かしい

新型「カローラ アクシオ」の運転席に乗り込んだ途端、何となく懐かしい感覚に襲われた。室内をぐるりと見回してみても、わざとレトロを狙ったようなデザインは見当たらない。上に向けて角度を付けたセンターパネルや、ダッシュボードの左右に配された円形のエアコン吹き出し口の造形はむしろ現代的だし、エンジン始動だってプッシュボタン式である。にもかかわらず、運転席に座って目に入ってくる風景に、筆者はどういうわけか「昭和の香り」を感じたのだ。

一体なぜだろう。齢(よわい)40代半ばのオッサンである筆者にとって、カローラは“親父(おやじ)世代”のクルマというイメージが強い。筆者の親父は6年前に他界してしまったが、生前に所有していた最後のクルマは6代目カローラ(E90型)の中古車だった。とはいえ、親父のカローラの記憶はほとんど残っていないから、新型カローラの比較対象として自分の頭に思い浮かぶのは、やはり平成の時代に入ってファミリーカーの主流に躍り出たミニバンやコンパクトカーである。

平成のミニバンやコンパクトカーでは、広い室内空間の演出と空力の向上を目的に、Aピラーを前方に移動させてフロントウィンドウを寝かせた「キャビンフォワード」のシルエットが流行している。だが、衝突安全性確保のため運転席は前方に寄せられないので、ドライバーから見るとフロントウィンドウが遠くなり、車両の先端の位置がつかみづらい。メーカーはドライバーとフロントウィンドウの間の空間が間延びした印象にならないよう、ダッシュボードの造形を立体的にしたり、メーター類の配置に奥行きを持たせたり工夫を重ねている。しかし下手をするとゴチャゴチャしたデザインになりがちだし、メーターの視認性向上に役立っているのかも疑問だ。

そんななか、新型カローラはAピラーの付け根を先代より100mmほど後退させ、フロントウィンドウを再びドライバーに近づけた。身長172cmの筆者の場合、運転席からボンネットが見えるので車両感覚がつかみやすい。ステアリングのすぐ裏側に置かれたメーターパネルは、奥行きが浅くやや平板なデザイン。しかし中央に配置された大型スピードメーターと相まって、視認性は申し分ない。平成生まれのファミリーカーに慣れ切っていた身にとって、こうした特徴が記憶のかなたにある「昭和の香り」を呼び起こしたようだ。

横基調のデザインを採用し、広がり感や安定感を表現したインストゥルメントパネル。表面にファブリックを貼るユニークな手法で上質感を演出している。
トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)【短評】
センターパネルは上向きの角度が付けられており、操作性の向上に配慮が払われている。弱酸性のイオン「ナノイー」を放出するエアコン付き(ベースグレードの「1.3X」を除く)。
トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)【短評】
メーターは正面に速度計を置く三眼タイプ。オーソドックスなスタイルで、視認性は上々。
トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)【短評】
従来より一回り小さい「Bプラットフォーム」が採用されたため、センターコンソールの幅が狭くなった。それに伴い、ハンドブレーキの脇にあったドリンクホルダーがシフトセレクターの前に移された。
トヨタ・カローラ アクシオ1.5LUXEL(FF/CVT)【短評】

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