F1、新ルール導入とその波紋

2000.04.14 自動車ニュース
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F1、新ルール導入とその波紋(4/14)

4月23日に決勝が行われるF1第4戦イギリスGPから、エンジンマネージメント分野の新ルールが施行される。シーズン中のルール変更とあって、関係者の間では波紋が広がっている。

F1を統括する国際自動車連盟(FIA)は、イギリスGPよりFIAの配給するエンジンマネージメントシステム・ソフトウェア装着を義務付け、同時にピットロードを走行する際に使用する「スピードリミッター」を禁止した。「公正なルール」を掲げるFIAは、スピードリミッターが、1993年シーズンをもって全面禁止となったトラクションコントロールシステム(TCS)機能を有すると判断、ルール改定に踏み切った。

現在ランキングトップのミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、スピードリミッター禁止によりピットでの事故の危険性を指摘。「例えば、ブラジルGPではピットロードに進入する時、時速280キロから80キロまで減速しなければならない。イギリスGPからドライバー自身がそれを行うのだから、多くのドライバーが問題に直面するだろう」とコメントを残している。

各チーム首脳の意見は、新ルールの内容に賛同だが導入時期には反対するもの、また全面的に反対の立場を取るものなど様々。しかし、シーズン途中ゆえに「マシンの信頼性が落ちるのではないか」、という懸念は、共通しているようである。

最近のF1では、「違反を犯しているチームがいる」ということが半ば公然と語られています。ベネトンのジャンカルロ・フィジケラは、「ルールを変えたところで違反を犯すチームは消えない」とコメント。いっぽう統括するFIAのマックス・モズレー会長は、「高度化したシステムを全てFIAが検査することは不可能だ」と開き直ったかのような発言。さらにモズレー会長は、「昨シーズン、明らかに違反していたチームがあった。100パーセントの確証がある」とまで言い出す始末。この騒動はしばらく続きそうです。(WebCG 有吉)

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