フォードの最新SUV「エスケープ」に乗る

2000.05.23 自動車ニュース
 
 
000523_052.gif

フォードの最新SUV「エスケープ」に乗る(5/23)

今年夏にアメリカで販売開始されるはずのフォードの新型SUV、エスケープにサンフランシスコ北部で一足先に乗ってきた。

エスケープはフォードSUV兄弟の末っ子。だから全長4395mm、全幅1780mmとかなり小さい。実はこれはほぼ同時期に発表されるマツダのトリビュートの姉妹車。プラットフォームと主要エンジニアリングは共用し、ボディ外板や内装が異なる。そしてエスケープもトリビュートも左ハンドル版はアメリカのカンサスシティ工場で、右ハンドル版はマツダの防府工場で作られ、世界中に輸出される。ということは、右ハンドル版は両者とも国産ということになる。

それはともかく、実際に乗って驚いた。サイズといい、乗り味といい、見事に従来にないニッチェを掴んだ。限りなくスポーティな乗用車に近く、それでいて立派にユーティリティー能力を確保したSUVであり、アメリカと日本のエンジニアリングが見事にブレンドされている。

オンロードでは、ちょっと背の高いスポーティ・サルーンの印象、特にハンドリングが良い。この種のクルマ特有の不安定なロールは見せず、外側前後輪が下から支えるようにロールしながら、かなり気分良く飛ばせる。ステアリングもシュアで、オフロード・タイヤとしては、とてもインフォーメーションがいい。一つには後輪独立サスペンションが効いている。むろん、オフロード能力は充分なはずだが、不幸なことにせっかく用意されたオフロード・コースが晴天ゆえに乾ききっていて、その限界は確認できなかった。

もともとはこの種のクルマ嫌いのライターをして、何なら自分の足にいいやと思わず口に出してしまいそうなほど、すっかり洗脳させてしまった感じだが、難をいえばデュラテックV6、3リッターエンジンの音が悪いこととATがちょっと鈍感なことぐらいだろう(4気筒2リッターのゼテックもアメリカでは用意される)。

いずれにしても、この種のクルマとしては爽やかで軽快な感覚が何ともいい。これまで敬遠していたスポーティーカー・ファンや女性の間でも受け入れられそうだ。

またフォードとマツダの見事な連携プレイ第一号としての歴史的意味も大きい。実はついでにエクスカーションやエクスペディションなど、日本には入らないフォードの全SUVに乗れたのだが、そちらの方はCG、NAVI双方で紹介する。(オオカワ)

 
 

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

エスケープの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • 第3回:フォード・クーガ(森 慶太) 2016.6.1 特集 フォードならではの美点が端々に感じられるミドルサイズSUV「クーガ」。正規販売の終了が間近に迫った今、あらためて2リッターターボエンジンを搭載した上級グレード「タイタニアム」に試乗し、その実力を徹底的に確かめた。
  • フォード・エクスプローラー タイタニアム(4WD/6AT)【試乗記】 2016.3.24 試乗記 「フォード・エクスプローラー」の最上級モデル「エクスプローラー タイタニアム」に試乗。高効率をうたうターボエンジンや充実の装備がもたらす、走りの質をリポートする。
  • フォード・エクスプローラー タイタニアム(4WD/6AT)【レビュー】 2016.3.18 試乗記 フォードの3列7人乗りSUV「エクスプローラー」に新グレード「タイタニアム」が登場。3.5リッターV6ツインターボエンジンがかなえるパワフルな走りやいかに? 日本での販売は“在庫限り”という、最上級モデルの魅力を報告する。
  • 第1回:フォード・クーガ(渡辺敏史) 2016.6.1 特集 間もなく日本での正規販売が終了となるフォードのミドルサイズSUV「クーガ」。今あらためてこのクルマの実力を検証。2リッターモデルを借り出し、“うるさがた”のユーザーをも魅了するというその走りの出来栄えを確かめた。
  • 第2回:フォード・クーガ(高山正寛) 2016.6.1 特集 グローバル市場ではもちろん、日本市場でも重要視されるSUVのマーケット。そこに投入されたフォードのミドルサイズSUVが「クーガ」である。日本市場における現行モデルの変遷を振り返るとともに、輸入SUVとしての“お買い得度”を検証した。
ホームへ戻る