プジョーのミディアムセダン新型「406」に乗る

2000.05.31 自動車ニュース
 
 
000531_074.gif

プジョーのミディアムセダン新型「406」に乗る(5/31)

プジョージャポンが発売した新型「406」に試乗した。

プジョー406はビッグマイナーチェンジを受け、4月から発売されている。このほど追加された、セダンのV6モデルに試乗した。

このあいだ試乗した2リッター4気筒モデルは、少々アンダーパワーな印象がありました。今回乗ったのは3リッターのV6エンジンを搭載していますが、どんな感じでしたか。

2リッターに比べると重くなっているぶん、乗り心地に高級感がありますね。エンジンの回転の上がり方もシルキーで、ガサついた感じはありません。エンジン単体としては、なかなかいいデキだと思います。

従来のものに比べて、20kgも軽くなっていますね。それでいて、16ps出力がアップして、206ps/6000rpmとなっています。

プジョーとしては初めて可変バルブタイミング機構を採用し、シリンダーヘッドまわりはポルシェと共同で開発しています。プジョーとしても、かなり気合いが入っていますね。それだけのことはあって、静かで低中回転域でトルクを太らせた使いやすいエンジンになっています。

エンジンもさることながら、乗り心地がいいのにはビックリしました。工事中の道など結構でこぼこな路面もありましたが、イヤなショックが腰に感じられることはありませんでした。

4気筒と比べて車重が130kgも重くなっていることで、バタつかない走りがゴージャスで大人っぽい印象をもたらしています。プジョーはもともとフランス車にしては硬めの設定を採用しています。しかし、ブッシュのチューニングが素晴らしいので、ハンドリングの軽快さとしっとりした乗り心地を両立させています。いたずらにサスペンションの形式を変えるのではなく、長い年月をかけて熟成させているので、経験の蓄積によってプジョーらしさを演出できるんですね。

306まではマニュアルトランスミッションの設定があるのですが、406はATだけです。これは日本の市場を考えると仕方がないことなんでしょうが、ちょっと残念な気もします。

2リッター版に搭載されているAL4とは違い、3リッター版にはZFの4HP20が組み合わせれています。せっかくのエンジンのトルクが、残念なことにこのトランスミッションでは活かされているとは思えません。細かい制御がなされていません。中間加速がもっさりしてしまうのは、明らかにこのATの責任でしょう。もう一度設定を見直してほしいですね。

2リッター版よりいい印象を持ちましたが、409万円という価格は2リッター版より100万円も高いんですね。ちょっと考えてしまいます。

経済的にも精神的にも豊かな人が乗るクルマでしょうか。


松本英雄

NAVI副編集長 鈴木真人

 
 

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • プジョー508GT BlueHDi(FF/6AT)【試乗記】 2016.8.16 試乗記 プジョーのラグジュアリーモデル「508」に、2リッターのクリーンディーゼルエンジンが搭載された。「GT」の2文字が示す通り、スポーティーなフラッグシップに生まれ変わったのがポイントだ。セダンの「508GT BlueHDi」に試乗した。
  • BMW 540i(FR/8AT)【海外試乗記】 2017.1.11 試乗記 注目すべきは、シャシー性能と先進運転支援システム(ADAS)の大幅な進化。BMWの基幹モデル「5シリーズ」が7代目にフルモデルチェンジ。G30系と呼ばれる新型の実力を、3リッター直6ターボモデルで試した。
  • BMWアルピナB7ビターボ リムジン ロング(FR/8AT)【試乗記】 2017.1.13 試乗記 BMWアルピナのフラッグシップモデル「B7ビターボ リムジン ロング」に試乗。608psの4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載するスーパーリムジンの実力を全方位で探った。
  • シトロエンC4カクタス(FF/5AT)【試乗記】 2016.12.28 試乗記 シトロエンの小型クロスオーバーモデル「C4カクタス」に試乗。1.2リッター直3自然吸気エンジンと5段ETGがもたらすのんびりとした走りには、どこか「2CV」に通じる、フランス車の原点的な味わいがあった。
  • アウディA4アバント1.4 TFSIスポーツ(FF/7AT)【試乗記】 2016.12.26 試乗記 ダウンサイジングターボエンジンやApple CarPlay、渋滞時の運転支援システムなど、先進機能を備えた「A4アバント1.4 TFSIスポーツ」に試乗。筆者が「未来を感じた」という背景には、アウディのクルマづくりへの真摯(しんし)な姿勢があった。
ホームへ戻る