ゼネラルモーターズと日本関連会社のカンファレンス開催

2001.10.24 自動車ニュース

ゼネラルモーターズと日本関連会社のカンファレンス開催

2001年10月23日、ゼネラルモーターズ・コーポレーション(GM)と日本の提携会社による共同記者会見が開かれた。クルマ業界及び、クルマ好きのイベント「第35回東京モーターショー」を前に、グループの毛即を内外に印象付け、ニューモデルの注目度を高めるためである。参加会社はGM、いすゞ自動車株式会社(いすゞ)、スズキ株式会社(スズキ)、富士重工業株式会社(スバル)の4社。


GM会長ジャック・スミス氏。アジアパシフィック市場や、戦略的提携の重要性について語った。

プレスカンファレンスにはGM会長ジャック・スミス氏と、GM CEOリック・ワゴナー氏も参加。各社が開発したコンセプトモデルを紹介したほか、GMとの戦略的提携における業務協力状況や、今後の展望について発表した。
GM会長ジャック・スミス氏は、「アジア太平洋州における自動車産業は、今から2010年までの間に、およそ850万台にまで成長すると見られている。これはその他世界中すべての地域における成長見込み分を合算した場合よりも大きい」と、アジア・パシフィック地域の重要性に言及。
続いて、GMとの提携関係は「Centre of Expertise」(CoE)というコンセプトに基づくものと説明した。これは各社が得意とする市場セグメントに、2社あるいはそれ以上が共同で取り組み、各社の強みを発揮するとともに、技術を共有することで、グループ全体に恩賜をもたらすという。いすゞは商用車およびディーゼルエンジンを、スズキは小型車及び小排気量車を、そして富士重はAWD(4輪駆動)、及びCVT(無断変速機)を、各々Centre of Expertiseとして位置付けている。
GM会長ジャック・スミス氏は「この戦略的提携関係は、各社が世界の自動車産業において成長する戦略の重要な鍵を握る」と述べ、提携関係の重要性を強調した。


GMが発表したコンセプトモデル「e-Cruze」。GM CEOリック・ワゴナー氏自らがプレゼンテーションした。

今回発表されたコンセプトモデルは、以下のとおり。

いすゞは1トン積クラスのピックアップトラックを発表。北米市場に投入することを目的としており、商品化されたあかつきには、GMといすゞ合計で年産50万台を目指すというビッグプロジェクトのコンセプトモデルである。ちなみに日本市場への投入は、ピックアップトラック市場が、日本においては少ないという理由から、「現在は考えていない」と社長の井田義則氏は述べた。

スバルは、今年の8月22日から発売したミニバン「トラヴィック」の4WDバージョンを発表。オペル・ザフィーラ(トラヴィック)をベースに、電子制御カプリングを介して後輪にトルクを配分、4WD化に伴いリアサスはレガシィのコンポーネンツが使われた。GMは、スバルのCoEを「AWD技術とCVT(無段変速機)」と位置付けており、今回はその研究活動の発表であったようだ。市販化については触れられなかった。

スズキが発表したコンパクトカーのコンセプトモデル「Covie」(コヴィー)は、スズキが得意とする小型車の技術と、GMの開発した「家庭用燃料電池発電システム」を組み合わせた電気自動車。天然ガスから水素を取り出し、酸素と反応させて電気を発生する住宅用燃料電池を、全長わずか3m弱のボディに載せた。EV(電気自動車)と燃料電池の組み合わせが、近距離移動ツールとしての小型車に有効であるという。

GMが発表したコンセプトモデル「e-Cruze」(イー・クルーズ)は、2001年10月23日に発表された「シボレークルーズ」をベースに開発された。ナビゲーションのほか、eメールやインターネット接続など、GMのCoEのひとつである「eビジネス」を盛り込んで開発されたクルマである。「あたかもオフィスや自宅にでもいる様な環境を提供」し、また「モバイル・インターネットが普及するなか、先駆者的役割を担っている日本の若者層を対象にしたコンセプト」(ジャック・スミス氏)だという。

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