東京モーターショー:メルセデスベンツ

2001.10.25 自動車ニュース
 

東京モーターショー:メルセデスベンツ

ダイムラークライスラーのプレスブリーフィングは、2001年10月24日中央ホールにて午後12時から開催された。出展モデルの多くは市販車だったが、新しい「バイワイア」技術を採用したコンセプトモデル「F400」が展示された。


上下:メルセデスベンツのコンセプトカー「F400」
 

以下はプレスブリーフィングの内容

「メルセデスベンツ」の2001年第3四半期の業績は、過去最高を記録しました。
日本での売り上げは6%増の成長を遂げました。最大の理由は、「新型Cクラス」が9月までに過去最高の販売台数を記録したことにあります。

今回の東京モーターショーでは、日本およびアジア市場で初公開となるいくつかの新型車を用意しました。もちろん「新型SL500」も揃えています。「Aクラス」にはロングホイールベースモデルを追加しました。2002年には「Mクラス」を全面改良し、新たに「ML500」と「ML400CDI」の2つのモデルを投入します。
1993年の「Cクラスセダン」から始まった製品構成の第1段階は、「新型SL」をもって幕を閉じます。1993年に9つだったモデルは15に増え、今年の売り上げの40%は、8年前には存在していないモデルでした。「Aクラス」と「Mクラス」の2つで全体の20%を占めているのです。さらに購入の最大の理由としてスタイリングを挙げた割合は、12%から倍以上の25%にまで増えました。


12年ぶりにモデルチェンジしたSLクラスの「SL500」
 

私たちは自動車の未来を変える多くの革新技術を持っています。中でも、機械部品や油圧部品を置き換えることになる「Xバイワイヤ」はとくに注目すべきテクノロジーです。
すでに製品化されているABC(アクティブボディコントロール)、SBC(センソトロニックブレーキコントロール)、そして現在開発中のドライブバイワイヤなどがその内容です。
これまで「メルセデス」は、F200、F300ライフジェットといったコンセプトカーで、「Xバイワイヤ」のコンセプトを紹介してきました。そして今回、最新のコンセプトカーを世界初公開します。カーヴィングスキーにヒントを得た「F400カーヴィング」です。
最大の特徴はアクティブキャンバーコントロールです。カーヴィングスキーで体を傾けるように、カーブを曲がるとき外側のタイヤが最高20度まで傾くようになっています。このために非対称構造の新世代タイヤが開発されました。
このメカニズムとタイヤの組み合わせにより、従来のクルマと比較してトラクション能力は最高で30%上回り、最大横加速度は現在のスポーツカーより約28%高く、1.28Gという驚異的な値に達します。クルマを車線内に保つ点でも有効で、時速100kmからの制動距離は約5m短縮されるなど、ブレーキングでも効果を発揮します。
自動車の未来は水晶玉に映し出されるのではなく、「F400カーヴィング」に盛り込まれているのです。

(森口将之)

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