【東京モーターショー01】ボルボ

2001.10.31 自動車ニュース
東京モーターショー:ボルボ

【東京モーターショー01】ボルボ

東京モーターショーボルボブースから、コンセプトカー「SCC」(セイフティ・コンセプト・カー)を自動車ジャーナリスト森慶太が紹介する。


「視認性の確保」を追求して設計されたという「SCC」。センサーによりドライバーの着座位置を自動的に調整し、最良の視界を確保する。

東京モーターショー:ボルボ

■ボルボ
「ヘッドレスト世界一!」
……SCC(セイフティ・コンセプト・カー)

運転席に人間が座ると、ウィンドシールドと天井の境目あたりにあるセンサーが眼球の位置を検知。で、その眼球の位置がドライバーの体格に関係なく常に同じ位置へくるようにシートやペダルやステアリングホイールの前後上下を自動調整。斜め前方視界のジャマにならぬようトラス状に組まれたAピラー。斜め後方視界改善のため内側へ湾曲し、そのためドアウィンドウとは離れているBピラー。「どんなハイテク機器よりも優れている人間の眼。それを安全のため積極的に活用しよう、という逆転の発想が当SCC=セイフティ・コンセプト・カーに具現化されています」とは担当エンジニア。ミセモノとしては特にどってことのないクルマだが、しかしロジカルな説得力には溢れている。これらのテクノロジーが近いうちに売り物に盛り込まれるかどうかはともかく、安全に関してボルボが目指している世界(の一端)がよくわかる。対外アピールとしてもさることながら、社内の開発スタッフの意志統一のための意味合いが強いという。オトナ。
ちなみに、ムチウチ防止の決め手となるヘッドレストは、前出エンジニアによると「十分にサイズが大きく、かつ位置が高く、そして後頭部の近く」にあることが肝要。ヘッドレストと後頭部との隔たりが10cmを超えるとムチウチの危険は加速度的に増大するそうだ。もちろん、ボルボのヘッドレストはこれらすべての点でたぶん世界一優秀。ボルボ車のヘッドレストが(少なくとも前席用は例外なく)固定式なのは、「多くの人々は乗車した際にヘッドレストやベルトの高さを調整しません。そこで我々は、調整などせずともほとんどの体型にぴったりあうことを最初から念頭において設計しているのです」。
あと最後に、ボルボ以外でヘッドレストがイイのはどこのクルマ?と質問したところ「基本的な考え方において、サーブは我々と同じだと思います」。し……シブい!




東京モーターショー:ボルボ

いささか余談ながらサーブとボルボは互いに人の行き来がけっこうあるそうで、サーブの人にそのへんきいてみたら「(サーブからボルボに移る人たちは)都会で働きたかったんじゃないですか?」だって。参考までに、ボルボのヘッドクォーターがあるイエテボリはスウェーデン第二の大都会。また一方、サーブの本社はトロールハッタンという実にのどかなちっちゃい町にある。

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