東京モーターショー:フォルクスワーゲン

2001.11.07 自動車ニュース
 
東京モーターショー:フォルクスワーゲン

東京モーターショー:フォルクスワーゲン


世界初公開となった「W12」。エンジンはVW自慢の狭角(15度)バンクによる3リッターV6ユニットを並列に2機ドッキングさせた6リッターの「W12型」エンジンを積む。
 
東京モーターショー:フォルクスワーゲン

■フォルクスワーゲン
「公道用スポーツカー」
……W12

時期も値段も未定だが、ホントに売るらしい。御大ピエヒ引退の前になんとか出品を、ということでここトーキョーが選ばれたようだ。ジュネーブでは「D1」を、ということですかいな。
中身はまんまレーシングカー……と思いきや、けっこう現実的な設計だったのでますますもって「売るな、これは」の印象は強まった。

現実的だったのは、まずはエンジン直前で終わっているカーボンモノコック。屋根まで、あるいは車両後端まで全部カーボンとなるとめちゃめちゃ高くつくからそれを避けたと。でもって屋根はパイプで補強。また車両後半も、パワートレインを全面的なストレスメンバー(=構造部材)とはせず(エンジンの素性からすればムリもないか)やはりパイプで補強。リアサスの車体側取り付けポイントも、それ用にアルミダイキャストかナニかのサブフレームを使っている(つまりギアボックスのケーシングから直接アシが生えているわけではない)。

純レーシングカーとしてはきわめて気の弱い、もっといえば勝てない設計だが、公道走行まで視野に入れた売り物となると話は別。もちろん、公道用スポーツカーとしては文句なし掟破り級にパーパスビルト度は高いが。



 
東京モーターショー:フォルクスワーゲン

展示車両は、ナンと豪華なことに2台あった。カーボンの地肌ムキダシのほうは、過日北イタリアはナルドのテストコースで24時間の国際D級記録を樹立した個体そのもの。無数についた虫の死骸(というかその体液の乾いた跡というか)を拭かずにそのまま残してあったのはわりと気のきいた演出。迫力満点。で、もう1台のキレイにペイントされたほうはエンジンルームを見たらちゃんと触媒がついていた。なのにその一方で銀ピカ遮熱シートのいかにも現場で手で切りました風が各所に貼られていてやっぱり迫力モン。早く売ってね。



 
東京モーターショー:フォルクスワーゲン

おそらくVWは、このクルマでもってル・マン24時間レースに参戦するのではないか。GTだかGTSで911のGT3やコーヴェットC5RやヴァイパーGTS-Rやサリーンをブチ負かしてクラス優勝し、一方LMPクラスではアウディが総合優勝してダブルタイトル。あと、間にベントレーはさんで。それ絶対ねらってると思う。

(森慶太)

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