【スペック】全長×全幅×全高=4780×2030×1136mm/ホイールベース=2700mm/車重=1575kg(乾燥重量)/駆動方式=4WD/6.5リッターV12 DOHC48バルブ(700ps/8250rpm、70.4kgm/5500rpm)/価格=4100万2500円(テスト車=同じ)

ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4【試乗記】

路上で輝くスーパーカー 2012.07.01 試乗記 ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4(4WD/7AT)
……4100万2500円

ランボルギーニの旗艦モデル「アヴェンタドール」にサーキットで試乗。サンターガタの猛牛は、どんなパフォーマンスを見せた?

理屈抜きにカッコイイ

その昔は、樹脂製ボディーとアルミなどメタル製ボディーの出来具合がよく論議された。言われていたのが、樹脂製ではその厚さのためにエッジ部分のアールが大きくなり、メタル製のようなシャープな面構成が採りにくいということ。実際、樹脂製ボディーは、どうしても精度が低く見えがちで、ダルでボテッとした感覚のデザインも多かった。

しかしこの「ランボルギーニ・アヴェンタドール」を見る限り、そんな論議は的外れであったかのように思える。シャープなエッジで構成されたボディーパネルは、それがカーボンファイバー製であることを見抜けないほど、高精度な作りを実現している。ランボルギーニ社はクルマだけでなく、高性能大型ボートなども製造しており(筆者は過去にその現場を見学したことがある)、樹脂成形に関しては膨大なノウハウがあることも事実だ。だがアヴェンタドールは、そんな説明など要らないぐらいカッコイイ。まさにイタリアの高性能スーパーカーの頂点に君臨する気品と威厳と迫力を備えている。そして重量(=約1.6トン)は十分に軽く仕上がっており、剛性感も上々だ。

「ミウラ」「カウンタック」「ディアブロ」「ムルシエラゴ」と続くランボルギーニの歴史上の流れを見ても、アヴェンタドールは最も獰猛(どうもう)な闘牛かもしれない。V12エンジンは今や700psを発生するに至った。パワーは速さに直結するだけでなく安定性にも寄与する。だからこうした高性能車にあっては、いくらあっても無駄にはならない。ムルシエラゴとの違いは、4WDシステムのセンターデフがビスカスカップリングからハルデックスカップリングに変わった点で、ここが筆者の興味をひいた。

インテリアの仕上がりは非常に上質。センターコンソールの赤いカバーの下にはエンジンスタータースイッチが隠されている。
インテリアの仕上がりは非常に上質。センターコンソールの赤いカバーの下にはエンジンスタータースイッチが隠されている。
伝統のシザースドアと、徹底して直線基調のスタイリングが圧倒的なオーラを放つ。
伝統のシザースドアと、徹底して直線基調のスタイリングが圧倒的なオーラを放つ。
フラッグシップモデル「アヴェンタドール」。公表データは0-100km/h加速2.9秒、最高速350km/hという、まさにスーパーな数字が並ぶ。
フラッグシップモデル「アヴェンタドール」。公表データは0-100km/h加速2.9秒、最高速350km/hという、まさにスーパーな数字が並ぶ。
関連記事
  • 第410回:ランボルギーニ開発のキーマン
    “最速の猛牛”「ウラカン ペルフォルマンテ」を語る
    2017.5.11 エディターから一言 ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのノルドシュライフェ(北コース)で、量産車の最速ラップタイムを保持している「ランボルギーニ・ウラカン ペルフォルマンテ」。“最速の猛牛”の強さの秘密はどこにあるのか? ランボルギーニの研究・開発部門担当取締役であるマウリツィオ・レッジャーニ氏に聞いた。
  • ランボルギーニ・ウラカンRWDスパイダー(MR/7AT)【試乗記】 2017.4.27 試乗記 「ランボルギーニ・ウラカン スパイダー」の後輪駆動モデル「ウラカンRWDスパイダー」に試乗した。前輪の駆動機構を捨てたことによって生まれた軽快感を、風とたわむれながら味わうこと。それこそが、このクルマの醍醐味(だいごみ)と言えそうだ。
  • マセラティ・レヴァンテ ディーゼル(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.15 試乗記 いよいよデリバリーが始まった「マセラティ・レヴァンテ」のディーゼルモデルに試乗。いたるところにちりばめられたブランドシグネチャーとは裏腹に、巨大なボディーやエンジンのフィーリングなど、筆者の知る“マセラティ”とはまるで別物……。お前は一体何者だ? その正体がはっきりと見えたのは、伊豆のワインディングロードだった。 
  • レクサスLC【開発者インタビュー】 2017.5.5 試乗記 一台のニューモデルという枠を超えて、これからのレクサスの方向性を指し示すという重要な役割を担うことになる「レクサスLC」。欧米のプレミアムブランドに立ち向かうための戦略を、開発を担当した落畑 学さんに伺った。
  • ポルシェ911 GT3(RR/7AT)/911 GT3(RR/6MT)【試乗記】NEW 2017.5.22 試乗記 ピュアなレーシングカーである「ポルシェ911 GT3カップ」譲りの4リッター水平対向6気筒エンジンを得て、一段とサーキットに近い成り立ちとなった新型「911 GT3」。その実力を南スペインで試した。
  • アウディQ2ファーストエディション(FF/7AT)【試乗記】 2017.5.18 試乗記 アウディのSUVファミリーである「Qシリーズ」に、最もコンパクトな「Q2」が登場。「今後の販売の柱」と位置づけられるニューモデルの実力を、装備充実の1.4リッターモデルで確かめた。
  • 最高出力460psの限定車「BMW M4 CS」発売 2017.5.10 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月10日、上海モーターショーでデビューした高性能モデル「BMW M4 CS」の日本導入を発表。同日、60台限定で受注を開始した。納車時期は、同年の秋以降になる見込み。
  • AMG設立50周年を記念したスペシャルな「Gクラス」発売 2017.5.10 自動車ニュース メルセデス・ベンツ日本は2017年5月10日、「メルセデス・ベンツGクラス」の特別仕様車「メルセデスAMG G63 50th Anniversary Edition(アニバーサリーエディション)」を発表し、50台の台数限定で発売した。価格は2220万円。
  • BMW、「M3」と「M4」をマイナーチェンジ 2017.5.9 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月9日、「M3」と「M4」のマイナーチェンジモデルを発表し、同日発売した。また今回の一部改良に合わせて、走行性能を高めた仕様「M3コンペティション」と「M4コンペティション」を追加設定した。
  • トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”/日産ノートe-POWER メダリスト【試乗記(後編)】 2017.5.12 試乗記 トヨタと日産が自信を持って送り出す、2台の環境対応車に試乗。プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に続いて、後編では“100%モーター駆動”のコンパクトカー「ノートe-POWER」の素顔に迫った。
ホームへ戻る