ペンスキー、CARTから撤退しライバルのIRLへ

2001.12.10 自動車ニュース

ペンスキー、CARTから撤退しライバルのIRLへ

CARTシリーズに参戦する名門チーム「ペンスキー・レーシング」は2001年12月6日、CARTから撤退し、2002年シーズンからライバルのインディレーシングリーグ(IRL)に参戦することを発表した。

発表の内容は、「マールボロ・チーム・ペンスキー」は、過去2年のCARTチャンピオン、ジル・ド・フェランと、2001年「インディアナポリス500」優勝者、エリオ・カストロネベスとともに、2002年IRLシリーズへ参戦するというもの。マシンのパッケージングに関しては後日発表するという。

この衝撃的な“スイッチ”は、同チームのタイトルスポンサー、フィリップ・モリスUSA(マールボロ・ブランドなどを有するタバコ会社)の意向によるものとされる。
2001年インディ500、ペンスキーのドライバー、カストロネベスとド・フェランは1−2フィニッシュを飾り、ペンスキーは伝統のレースで11勝目(最多勝)を記録した。しかし、同チームのマシンに、マールボロのロゴはなかった。アメリカの法律により、タバコ会社のスポンサーは1シリーズまでと決まっているからだ。

またフィリップ・モリスUSAとして、近年アメリカ大陸を離れ、世界各地でシリーズを展開しているCARTにも不満がつのっていた。同社はマールボロ・ブランドのメインターゲットを、アメリカ国内に住む成人喫煙者にすえているからだ。いっぽうのIRLは、全戦アメリカ国内のオーヴァルコースで行われる。

「CARTを離れるということは、チーム全員にとってつらい決断だった」とは、ペンスキー・レーシングのティム・シンデリック社長。「この決断は、我々の事業の将来的な目標に基づき、、メインスポンサーの同意を得て下された」。

ロジャー・ペンスキーの興したペンスキー・レーシングは、CARTで通算110勝、インディ500で11勝、シリーズタイトル獲得11回、ポールポジション獲得数135回という、輝かしい記録を持った名門チームだ。
エンジンマニュファクチャラーの相次ぐ撤退発表にゆれる現在のCART。今回のペンスキーのIRL転向とあわせ、シリーズ始まって以来最大の危機的状況にあるといっていい。

(webCG 有吉)

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