ターゲットは女性、「スズキMRワゴン」インタビュー

2001.12.13 自動車ニュース
 

ターゲットは女性、「スズキMRワゴン」インタビュー

2001年12月12日に行われた、スズキの新型軽自動車「MRワゴン」のプレス向け試乗会に、webCG記者が参加した。同社のヒットモデル「ワゴンR」のプラットフォームに、丸めのボディを載せたこのニューモデルについて、スズキ株式会社 広報グループ係長の小島秀夫氏と、同4輪商品企画グループ/軽四輪車企画グループ係長の小野純生氏に話をうかがった。


写真上:神奈川県は大磯で行われた試乗会。相模湾をバックに、左はターボモデル「ターボT」、右はNA搭載の「Xナビパッケージ」。
写真下:全長×全幅×全高=3395×1475×1590mm(2WD)、ホイールベース=2360mmというボディサイズ。全高が55mm低くなったほかは、「ワゴンR」と同じだ。
 

■ワゴンRとの補完関係

webCG:まず、「MRワゴン」のセールスポイントについてお聞かせください。

小島:MRワゴンは、「軽自動車のスズキ」が放つ意欲作です。自動車メーカー各社から、ワゴンRのような“ワゴン型”軽自動車が数多く投入され、いまや主流のカタチとなりつつあります。そのなかにあって、MRワゴンは、上質なデザインテイストを最大の武器に、新たに市場を開拓していきたいと考えます。

小野:一番の特長は、「モノフォルムデザイン」。ワゴンRのようにカクカクしたデザインでなく、流れるような曲線を強調してつくりました。また室内ですが、大人4人が乗車できる広さと、上質なインテリアを目指しました。

webCG:プラットフォームはワゴンRと同じですが、具体的にどこが違うのでしょうか。

小野:ワゴンRでは斜め前に向かって取り付けられていたリアダンパーを、MRワゴンでは斜め後方に取り付け、ストローク長をかせぎ、乗り心地を向上させました。また燃料タンク位置を後ろへずらしたことによって、後席のヒップポイントを90mmさげ、後席スペースを拡大。大人4人が乗っても十分ひろい室内空間になりました。


MRワゴンのインパネまわり。ベージュ色にまとめられた内装は、いかにも女性が好みそう。「Xナビパッケージ」のセンターパネルには、CD式ナビゲーションや1DINサイズのMD/CDステレオ+サブウーハーを標準装備。コラムシフトと足踏みパーキングを採用し、運転席と助手席間の移動がしやすい。
 

webCG:ワゴンRとの棲み分けは。

小島:1998年に軽自動車規格が改正されてから、数多くのワゴン型車がリリースされ、ユーザーニーズの多様化が進んできたと考えます。デザイン上、ワゴンRを「角」とするならば、MRワゴンは「曲面」テイスト。カクかマルか、ユーザーが自由に選んでいただけるようにしました。

小野:ワゴンRは、軽自動車のなかで比較的 男性比率が高く、言い換えると女性比率が低い。これをMRワゴンで補完しよう、と考えております。メインユーザーとしては、20代から30代の既婚女性を想定してます。


パワートレーンは、可変バルブ機構を持つ0.66リッター直3気筒DOHC VVT(54ps/6500rpm、6.4kgm/3500rpm)と、0.66リッター直3DOHCターボインタークーラー付(60ps/6000rpm、8.5kgm/3000rpm)の2種類。トランスミッションはコラムシフト4ATだ。駆動方式はFFかフルタイム4WDから選ぶことができる。
 

webCG:たしかに、丸いカタチは女性ウケしそうです。ところで、ズバリ、ライバル車は?

小島:「軽NO.1のスズキ」としましては、すべてのライバルに勝ちたいと思います(笑)。MRワゴンの投入で、軽市場全体が活性化すれば、と考えます。

小野:今年になってリリースされた三菱「eKワゴン」やダイハツ「MAX」など、ワゴン型軽モデルも、もちろんライバルなんですが、20代から30代の既婚女性をターゲットとしている「ホンダ・ライフ」が一番のライバルかな、と考えております。


MRワゴンの月販目標は1万台、ワゴンRとあわせ「2万5000台を目指したい」(小野氏)。なおこのモデルは、2002年初頭から日産へOEM供給される予定だ。

(写真=難波ケンジ/文=webCG 大澤)

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