トヨタ、ミディアムセダン「プレミオ」「アリオン」発表

2001.12.26 自動車ニュース
 

トヨタ、ミディアムセダン「プレミオ」「アリオン」発表

トヨタ自動車は、5ナンバーサイズの新型セダン「プレミオ」と兄弟車「アリオン」を2001年12月25日に発表、同日販売を開始した。販売チャネルは、「コロナ プレミオ」の後継にあたるプレミオがトヨペット店、「カリーナ」改めアリオンはトヨタ店。月販目標台数は、それぞれ3500台、あわせて7000台を目指す。


写真上:プレミオと、トヨタ自動車の張富士夫社長
写真下:アリオンのリアビュー
 

■セダンの世代交代、完了

「プレミオ」と「アリオン」は、「上質と高機能」をコンセプトに掲げた、広い室内空間と機能性、豊富な装備をウリとする新型セダンだ。
両者とも「ビスタ」と共通のプラットフォームに、オーソドックスな4ドアボディを載せる。セダンながら多彩なアレンジができるシート機構や、上級装備のひとつとされる6スピーカー、フロントフォグランプ、ラゲッジオープナー付きワイヤレスドアロックリモコンなどを、グレードを問わず標準装備。「セダン市場の6割を抱えるトヨタが、これからのミディアムセダンのあり方を提示する自信作」と、トヨタ自動車の張富士夫社長は胸を張る。


大人がゆったりと足を組んで座れる、という後席。
 

機関面は「プレミオ」「アリオン」とも共通。1.5/1.8/2リッター直4エンジンに、4段ATかCVTを組み合わせ、FFと4WDを用意する。
両車の違うところは、プレミオが落ち着きある大人のユーザーを、アリオンは若々しくアクティブなユーザーをターゲットにしている、という点。といっても、販売チャネル対策ではあるが。
名前の由来は、プレミオは「プレミア(第1位)」から、アリオンは「All in One(すべてをひとつに)」からの造語。この2車種の発表により、トヨタは、セダン全車の世代交代を完了したことになる。


リアシートバック可倒+クッション引き起こし状態。1700mmの荷室ができあがる。
 

■広くなった室内と、シートアレンジ

新型のボディサイズは、全長×全幅×全高=4600×1695×1470mm(アリオンは全長4550mm)。プレミオは、先代となるコロナより全高が60mm高く、アリオンはカリーナと比べて全長が55mm長く、全高は60mm高くなった。ホイールベースは2700mmと、プラットフォームを共有するビスタと同じ。先代比で120mm延長され、その分、室内空間にまわされた。


フロントシートをフルフラット化し、リアシートをリクライニングした状態。
 

室内は、前後席の「ヒップポイント距離」を950mmに設定。旧モデルに比して、プレミオは50mm、アリオンは75mm延長、「大人がゆったりと足を組むことができる」(プレス資料)長さとした。
注目すべきは、ダブルフォールディング可能なリアシートだ。座面を前に跳ね上げシートバックを前倒しすれば、長さ1700mmの大きな荷室に変身。左右6:4の分割可倒式なので、片側だけ倒して長尺物を載せることもできるという。また20度のリクライニング機構により、快適性にも配慮。前席のヘッドレストを取り外せば、フルフラット化も可能! 足をのばして休むことができる、という。ミニバンの影響、ここまで及んだか。
インテリアは、プレミオがインストルメントパネルなどに木目調を採用し、プレステージ性を演出。アリオンは漆黒調の装飾を採用して、若々しさを出したという。


アリオンのインパネ。中級グレード以上は、オプティトロンメーターが採用された。
 

■プレミオ162.0万円、アリオン159.5万円から

エンジンは3種類。直列4気筒DOHC16バルブで、1.5リッター(109ps、14.4kgm)、1.8リッター(132ps、17.3kgm/2WD、125ps、16.4kgm/4WD)、2リッター直噴(152ps、20.4kgm)をラインナップする。トランスミッションは、2リッターにCVT(無段変速機)、それ以外には4ATが組み合わされる。

駆動方式はFF(前輪駆動)と4WD(1.8リッターモデルにのみ)。4WDシステムはビスタにも採用された、ビスカスカプリングを用いて、通常はFFに近いトルク配分を行い、滑りやすい路面などでリアにトルクを分配する「Vフレックスフルタイム4WD」を採用。

サスペンションは、フロントがストラット/コイル、リアはトーションビーム/コイル(4WDはダブルウィッシュボーン)とコンベンショナルなもの。もちろんビスタと共通だ。

安全面では、EBD(電子制動力分配制御)付きABS、デュアルSRSエアバッグ、ISO-FIX対応チャイルドシート固定専用バー(後席左右)などを標準装備する。


ウェルキャブ。写真は、助手席回転スライドシートと、手動車いす用収納装置(電動式)を搭載する、「Btype」
 

価格は以下のとおり。

●プレミオ
FF:162.0万円から212.0万円
4WD:199.5万円から216.0万円

●アリオン
FF:159.5万円から207.0万円
4WD:197.0万円から211.0万円

同日、高齢者や身体の不自由な方向けの福祉車両「ウェルキャブ」も発売された。助手席が車外へ100mmスライドする機構がついた「助手席回転スライドシート車」と、足の不自由な方が手だけで運転できるよう、操舵力を50%軽減した専用パワーステアリング「フレンドマチック」を搭載するモデルなどを設定する。
価格は、プレミオが175.0万円から219.0万円、アリオンは172.5万円から215.0万円まで。

(webCG 大澤)

【特別付録】
発表会にて、トヨタ自動車の張富士夫社長が「プレミオ」「アリオン」について語る。なお、QuickTime4.0以上が必要です。お持ちでない方は、アップルコンピューターでダウンロードをお願いします。

発表会にて、トヨタ自動車の張富士夫社長が「プレミオ」「アリオン」について語る(438KB)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • トヨタ・プレミオ2.0G“EXパッケージ”/アリオンA15“G-plusパッケージ”【試乗記】 2016.7.22 試乗記 内外装のデザインを大きく変更、装備の充実も図られた、トヨタのセダン「プレミオ/アリオン」。「ライバル車は存在しない」といわれるロングセラーの、クルマとしての見どころは? 最新型に試乗して確かめた。
  • トヨタ、「マークX」をマイナーチェンジ 2016.11.22 自動車ニュース トヨタ自動車は2016年11月22日、FRセダン「マークX」にマイナーチェンジを実施し、販売を開始した。“洗練された格好良さと遊び心を両立した大人のスポーティセダン”をテーマとして、フロントを中心にデザインが一新されている。
  • 日産ノートe-POWER X(FF)【試乗記】 2016.11.21 試乗記 外部充電機能を持たないシリーズハイブリッド車ながら、静かで加速のよい“EV風味”を持つ「日産ノートe-POWER」。200万円を切る手ごろな価格で実現した“ワンペダルドライビング”がもたらす走りとは? 中間グレードの「e-POWER X」に試乗した。 
  • マツダ・ロードスターRF VSプロトタイプ(FR/6AT)【試乗記】 2016.11.19 試乗記 「マツダ・ロードスター」に、スイッチひとつでルーフが開閉する電動ハードトップモデル「RF」が追加された。開発者のこだわりがつまったリトラクタブルハードトップの出来栄えと、ソフトトップ車とは一味違う走りをリポートする。
  • ミドシップスポーツ「718ケイマン」を知る 2016.11.15 特集 2016年春に世界初公開されたポルシェの2シータースポーツ「718ケイマン」が、日本上陸を果たした。新たに開発された水平対向4気筒ターボエンジンや、一段と磨きのかけられた足まわり、こだわりの内外装は、どんな運転体験をもたらすのか。上級モデル「718ケイマンS」に試乗し、その実像に迫った。
ホームへ戻る