BARとジョーダン、ホンダエンジンチームの“出陣式”

2002.02.26 自動車ニュース

BARとジョーダン、ホンダエンジンチームの“出陣式”

F1 2002年シーズン開幕戦を週末に控えた2002年2月25日、ホンダエンジンを搭載するチーム、BARとジョーダンは、チーム代表とドライバーをしたがえ、東京は青山の本田技研工業本社で記者会見を開いた。


「(2002年シーズンを)ただただ楽しみにしているんです」。英国F3を制し頂点のF1にたどり着いた佐藤琢磨は、自信をもってこう答えた。

■「とても楽しみにしているんです」

「開幕戦に向けては、いまだ100%ではないけど、一戦一戦手を入れて、早期の一勝に向けて、しゃにむに頑張っていきたい」とは、本田技研工業の福井威夫専務取締役の挨拶。今年のホンダは調子がいいのか悪いのか、微妙な言葉で幕を開けた記者会見には、ホンダエンジン3年目の「ラッキーストライクBARホンダ」チームの新ボス、デイヴィッド・リチャーズと、1997年チャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴ、オリヴィエ・パニス両ドライバー、「DHLジョーダン・ホンダ」からエディ・ジョーダン代表とジャンカルロ・フィジケラ、そして久々の日本人F1ドライバー、佐藤琢磨が出席した。

各チーム代表、ドライバーが、3月1日から開幕する2002年シーズンへの抱負を語った後、質疑応答セッションが開始。質問の多くは、3年ぶりに帰ってきた日本人F1パイロット、佐藤琢磨と、ボスのエディ・ジョーダン氏に集中した。

「今年はずいぶんとたくさんひとが来たね。何か“サプライズ”でもあるのかい?」と冗談で飛ばすジョーダン代表。「タク(佐藤)の存在によって、日本のひとたちは、これから数年を楽しみにできるだろう。なぜなら彼は、とても才能あるドライバーだからだ」と、2001年英国F3チャンピオンに期待をかける。

一方の佐藤は、「去年の10月、ここでエディといっしょに(2002年にジョーダンからF1デビューについて)発表会をしまして、あれからあっという間に時間がたってしまって・・・」と、いつもの落ち着いた様子で語り始めた。
「そのあと(11月に)マカオに行って(日本人初の優勝を飾り)、12月はトレーニングにあて、1月から先週まで、ばっちりテストをして、ここまで準備をしてきました」。
「今シーズン、僕にとってはすべてが新しいことですけど、ベストが尽くせるよう、一生懸命がんばって戦いたいと思います」と言い切った佐藤を、わが子を見守るように見つめていたジョーダン氏の横顔が印象的だった。

今年の目標はとの記者の質問に対し、佐藤は、「GPを経験していないので、予選で何位に入るなどは、申し訳ないですけど、分からないんです」とコメント。
「ジャンカルロ(フィジケラ)のようなスピードと経験をもつすばらしいドライバーから、多くのことを学べて、しかも雰囲気のいいチームで戦える。僕自身、(2002年シーズンを)とにかくとても楽しみにしているんです」、と続ける佐藤は、時折笑みを浮かべるほどの余裕ぶり。あと数日でGPデビューを飾るという緊張感が見られないのは、さすがだ。


2002年F1シーズンは、3月1日、オーストラリアはメルボルンの市街地サーキットで幕を開ける。

(webCG 有吉)

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