【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表

2002.02.27 自動車ニュース

【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表

2002年2月26日、日産が誇るコンパクトカー「マーチ」が、10年ぶりにモデルチェンジして登場した。同年3月5日から販売が開始される。月販目標台数は8000台だ。

■短く、しかし広く

3代目となった新型マーチの開発コンセプトは、「ユーザーフレンドリーを追求した、おしゃれな新世代コンパクトカー」(プレスリリース)。3、5ドアのボディ、1、1.2、1.4リッターエンジンが用意される。コンパクトカーとしてのすぐれたパッケージングや環境・安全性能の向上はもちろん、携帯するだけでドアの施開錠やエンジンスタートができる「インテリジェントキー」、ナビゲーションやメール送受信が可能な、クルマを情報端末とする「カーウィングス」など、新機軸が盛り込まれた。
「自分らしさを大切にする方々のパートナーとして、扱いやすく、おしゃれでイキイキとしたクルマに仕立て上げてまいりました」(プレス資料)。

先代の「K11型」は累計登録台数が170万台、「マイクラ」の名で売られたヨーロッパでは、1993年に欧州カーオブザイヤーを獲得した。社長のカルロス・ゴーン氏は3代目となる新型マーチを、「NRP(日産リバイバルプラン)を1年前倒しで達成した日産が掲げる次の目標『日産180』に貢献する、最初の重要なモデル」と位置づける。日産は今後、新型「フェアレディZ」を含む4モデルの新車と7車種のモデルチェンジを予定しており、その先陣を切ってリリースされたカタチだ。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=3695×1660×1525mm、ホイールベースは2430mm。先代と比べると、全長こそ25mm短くなったが、ホイールベースは70mm延ばされ、75mm広くなった全幅、100mm高くなった全高とあわせ、キャビンの拡大につとめた。プラットフォームは、ルノーの小型車「クリオ」(日本名ルーテシア)と共用する、新開発「Bプラットフォーム」が初めて採用された。タイヤをボディの4隅に配置し、エンジンなどのメカニズム部分を最小の「メカミニマム」とすることで、取り回しのよいコンパクトボディと、広い室内空間を両立したと謳う。

エクステリアデザインのコンセプトは、「乗りやすさとシンプルさの融合」(プロダクトチーフデザイナー田井悟氏)。基本は2代目マーチから受け継がれ、フロントフェンダーからリアへ流れる水平基調の下屋の上に、ピラーとウィンドウからなる上屋が乗る。“目玉”を思わせる大きなヘッドランプや、グリルに内蔵されたターンランプが特徴だ。先代と同じくお尻をちょっと膨らませることで、キュートさを表現したという。

■美味しそうなカラーバリエーション

ボディカラーは豊富。全部で12色あるボディ色の中で「コミュニケーションカラー」と題された5色は、「友達と一緒にカフェでランチ」をテーマに開発されたマーチ専用色。赤いピーマンパプリカのように鮮やかな「パプリカオレンジ」や、冷製スープからヒントを得たという淡い緑色の「ビーンズ」、「フレッシュオリーブ」「アプリコット」「アクアブルー」と、食材などから名前がとられた。

内装もデザインと機能性に考慮された。低い位置に配されたインパネや、上にいくほどすぼまる形状のフロントシートなどで開放感を演出。インパネ表面の「シボ」に、T.P.Oと呼ばれる新素材を採用し、布地のような質感を表現する。インテリアカラーは、明るくて淡いグリーンの「エクリュ」、薄いオレンジの「シナモン」、落ち着いたグレーの「クリーク」と3色用意される。驚くべきは、普通は黒が採用されるウィンカーやワイパーのスイッチ部分が、インテリアカラーに合わせてコーディネートされていること。インテリアデザインを担当した、デザイン本部、第三プロダクトデザイン部の斎木英志氏いわく、「高級車でも、ここまではこだわりません」。

■お値段95.3万円から

エンジンラインナップは、3種類。形式はすべて直列4気筒DOHCで、1リッター(68ps、9.8kgm)、1.2リッター(90ps、12.3kgm)、1.4リッター(98ps、14.0kgm)が用意される。いずれも「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」を実現し、「超ー低排出ガス車」の認定を取得、さらに2010年度燃費基準を達成、自動車税と取得税の軽減措置を受けることができる。トランスミッションは4段ATをメインに、1.2リッターモデルのみ、ルノー製5段MTを選択可能だ。

エアコンやAM/FM電子チューナーラジオなど、基本的な機能装備はグレード問わず標準装備される。特筆すべきは、「インテリジェントキー」(1.4リッターに標準、1.2リッター(4AT)にオプション)と、ネットワークを利用した情報サービス「カーウィングス」(1.4、1.2リッターにオプション)だ。
インテリジェントキーは、「キー」と名付けられているが、鍵はついていない。これは携帯式の電子錠で、車載ユニットが電子錠と交信してID認証を行い、クルマに近づいてドアノブのロックスイッチを操作すると、ドアロックが解除・施錠される。エンジンをかける場合も同様、ID認証がただしく行われればイグニッションノブが回転可能となり、手でひねればエンジンがかかる。
カーウィングスは、日産が提供する情報サービス。本体ユニットとGPSアンテナ、携帯電話などから構成され、ナビゲーション機能はもちろん、クルマがいる位置をメールで友達に送ったり、受信したメールを読み上げる機能を搭載する情報端末だ。トラブル発生時には、専門オペレーターが直接対応してくれる(!)

安全装備も充実。ABSとEBD(電子制動力分配システム)、ブレーキアシスト、前席SRSエアバッグは全車標準装備。またこのクラスとしては初めて、SRSカーテンエアバッグ(1.4リッターのみ標準)を採用し、サイドエアバッグ(1.4リッターのみ標準)と合わせて、全部で6つのエアバッグを搭載する。

2002年の秋頃には、後輪をモーターで駆動させて、必要な時だけ4WDとして作動する「E・4WD」を搭載する4WDモデルが投入されるという。
2003年3月頃にはワンメイクレース「マーチカップ」の開催が予定される。日産商品企画室、チーフプロダクトスペシャリストの松岡俊光氏によると、「スポーティなホットモデルなど、バリエーションを増やすことも考えています」とのことだから、今後様々なタイプのマーチが登場するかもしれない。

価格は以下の通り

5ドアボディ
1.4リッター:132.0万円
1.2リッター(4AT/5MT):109.5万円
1リッター:99.8万円

3ドアボディ
1.2リッター(4AT/5MT):105.0万円
1リッター:95.3万円

(文=webCG オオサワ/写真=河野敦樹)

新型マーチのエクステリアデザインについて、デザイン本部第一プロダクトデザイン部の、田井悟プロダクトチーフデザイナーにお話を伺いました。ムービーでおおくりします。

【エクステリアデザイン・前編】

【エクステリアデザイン・後編】

インテリアデザインについて、デザイン本部第三プロダクトデザイン部の、斎木英志氏にお話を伺いました。ムービーでおおくりします。

【インテリアデザイン・前編】

【インテリアデザイン・中編】

【インテリアデザイン・後編】

 
【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表の画像

写真のボディ色はコミュニケーションカラーの「フレッシュオリーブ」
 

	写真のボディ色はコミュニケーションカラーの「フレッシュオリーブ」
	 

コミュニケーションカラー「アプリコット」
 

	コミュニケーションカラー「アプリコット」
	 


 
【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表の画像


 
【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表の画像


 
【Movie】ついに登場、新型「日産 マーチ」発表の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

マーチの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る