F1マレーシアGP、ラルフが制す

2002.03.18 自動車ニュース

F1マレーシアGP、ラルフが制す

F1第2戦マレーシアGP決勝が、2002年3月17日、セパン・インターナショナル・サーキット(5.543km)を56周して行われた。優勝は、ラルフ・シューマッハー(ウィリアムズBMW)。今季初、通算4回目の勝利となる。また2位にはチームメイトのファン・パブロ・モントーヤが入り、ウィリアムズBMWとして初の1-2フィニッシュを飾った。

■“レースでの出来事”

気温34度の猛暑に見舞われたマレーシアGPは、開幕戦同様、波乱のスタートとなった。
同地で4回目のポールポジションを獲得したミハエル・シューマッハーと、2番グリッドのファン・パブロ・モントーヤが第1コーナーで接触。リタイアこそしなかったものの、シューマッハーは最後尾、モントーヤはトップ10以下に脱落した。
シューマッハーは、加速と直線スピードに長けるモントーヤのウィリアムズBMWを牽制。しかしモントーヤは1コーナー手前でシューマッハーのアウト側に並びかけ、やや先行する格好でコーナーに進入した。モントーヤの右側に、シューマッハーの左フロントが接触、シューマッハーはフロントウィングを破損し、ピットインを余儀なくされた。

本命2人が去り、トップにたったのはルーベンス・バリケロ(フェラーリ)。以下、ラルフ・シューマッハー、キミ・ライコネンとデイヴィッド・クルタードのマクラーレン・メルセデス、ニック・ハイドフェルド(ザウバー・ペトロナス)というオーダーでレース序盤は進行した。

2周目、10位ジャンカルロ・フィジケラのリアタイヤに、11位佐藤琢磨のフロントタイヤが乗り上げた。2台のジョーダン・ホンダは同時にピットイン、佐藤はノーズを交換しレースに復帰。一度はマシンを降りたフィジケラも、修理を済ませコースに戻った。
チームメイト同士の接触に、佐藤は平謝り。「ジャンカルロには申し訳ないと思っている。起きてはならないことが起こったことを率直に謝罪したい」とした上で、状況を報告。「ジャンカルロは1コーナーでトヨタの1台に仕掛けられ、2コーナーでは僕の目の前でサイド・バイ・サイドを演じていた。ところが不運にも、僕は避けようとしたが避け切れずにジャンカルロに追突してしまった」。

8周目、6位まで順位をあげていたモントーヤに、ペナルティ発令。従来までの、ピットインし10秒間停止するものにかわり、「ピットを走り抜けるだけ」という新ルールが初めて施行された。
モントーヤは10位まで脱落。接触したドライバー双方が「接触は、レースでの出来事」という認識を語っているが、レーススチュワードはモントーヤに非があると決定した。

3、4位のマクラーレンコンビ、ライコネンは24周目にエンジンブロー、クルタードは15周目にパワーロスで戦列を去った。

■「パーフェクトなレース」

トップチームがバタバタと脱落したマレーシアGP。レース序盤をリードしたバリケロのフェラーリにもトラブルが襲う。残り16周という時点で、エンジンから白煙があがり、リタイア。主人(ミハエル・シューマッハー)の居ぬ間に取りたかった勝利が、するりと手を抜けてしまった・・・。
「とっても残念」と話すバリケロ。その一方で「ウィリアムズのペースについていくのは、とても大変だった」と、ウィリアムズBMWの速さを認めた。

結果、ワンストップ作戦のラルフ・シューマッハーがトップでチェッカードフラッグをうけた。そして2位には、なんとモントーヤが返り咲いていた。BMWエンジンとウィリアムズのシャシーがパートナーを組んで初の1-2フィニッシュ。しかもチャンピオンシップ上、フェラーリ14点に8点差をつけトップを奪取したのだから、ウィリアムズチームがわくのは当然だろう。
ラルフは、「パーフェクトなレースだった」と振り返る。「マシンは速く、バランスがよかった。チームに感謝するよ」とコメントした。

3位でゴールしたのは、ミハエル・シューマッハー。以下、4位には久々の上位入賞をはたしたジェンソン・バトンのルノー、5、6位はザウバー・ペトロナスの2台、ニック・ハイドフェルドとルーキーのフィリッペ・マッサが入った。マッサは2戦目にして初ポイント獲得したことになる。
7位には、32歳のルーキー、トヨタを駆るアラン・マクニッシュが初完走。チームメイトのミカ・サロは、一時6位を走行するも、25周目に電気系トラブルが発生、結局12位でレースを終えた。
ジョーダンの2人、佐藤は9位で初完走、フィジケラは13位でレースを走りきった。

次戦ブラジルGP決勝は、3月31日に行われる。

(webCG 有吉)

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