レーシングカーコンストラクター「レイナード」倒産

2002.04.01 自動車ニュース

レーシングカーコンストラクター「レイナード」倒産

経営難に陥っていた英国のレーシングカーコンストラクター「レイナード・モータースポーツ」が倒産、財産管理人のもとにおかれることが、日本時間の2002年3月29日に明らかになった。負債の総額は300万ポンド強、従業員100人以上が職を失うことになる。


写真上:CARTマシン「レイナード99i」。現ウィリアムズBMWのエース、ファン・パブロ・モントーヤが駆る。
写真下:レイナード・モータースポーツの創設者、エイドリアン・レイナード氏。

■悲しい結末

「レイナード・モータースポーツ」は、1973年にエイドリアン・レイナード氏により設立されたレーシングカーコンストラクター。1980年代から90年代にかけて、米CARTをはじめメジャーシリーズで活躍、数々のタイトルを獲得してきた。
特にCARTでは、1994年のデビュー以来、1995年から2001年までタイトルを7連続奪取した輝かしい成績をもつ。また「インディアナポリス500」優勝2回(1995、1996年)、日本のフォーミュラニッポンでもチャンピオンマシンになること5回(1996、1998、1999、2000、2001年)。 出場したすべてのシングルシーター・フォーミュラ・シリーズの初戦で優勝という“伝説”(ただし「BAR」として参戦したF1は除く)は有名だ。

自らの名を冠した会社の倒産について、エイドリアン・レイナード氏は、「当社にとって、また私のビジネス人生において最悪の日となった」とコメント。「レイナードは過去30年にわたって輝かしい成功をおさめていた。このような終焉を迎えたことに、私は打ちひしがれる思いだが、ほかに選択の余地はなかった」と無念さを語った。

このような事態に陥った背景については、アメリカ市場での上場中止に端を発した資金不足など、様々な要素が複合的にあわさったためと説明。特に2001年に多くのCARTチームがライバル「ローラ」マシンにスイッチしたことは大きかっただろう。

今回レイナードで起きた事態は、2002年1月28日に倒産したF1「プロストGP」と相まって、モータースポーツ界でのビジネスの難しさを露呈することとなった。

(webCG 有吉)

「レイナード・モータースポーツ」:
http://www.reynard-racing.com/

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