日産初の軽自動車「MOCO」デビュー

2002.04.11 自動車ニュース
 

日産初の軽自動車「MOCO」デビュー

日産自動車は、同社初の軽自動車となる「MOCO(モコ)」を、2002年4月10日に発売した。


都内で行われた発表会に姿をあらわした、日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)と、イメージキャラクターの栗原はるみ氏(左)
 

■好調の軽市場へ

“モコモコ”っとした感じを車名にしたという「MOCO」。その中身は、スズキが2001年12月に発売した「MRワゴン」である。軽自動車市場でナンバーワンのシェアを誇るスズキからOEM供給を受けるかたちで、日産は軽自動車市場に新規参入した。
「若いアクティブなママが、子供と一緒にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」が商品コンセプト。料理研究家の栗原はるみさんをイメージキャラクターに、若奥様(死語)に訴求する。

カルロス・ゴーン社長が陣頭指揮をとった“日産復活作戦”「日産リバイバルプラン(NRP)」は、約2万人強におよんだ人員削減などが成果をあげ、2002年3月に1年前倒しで完了した。ゴーン社長の次の一手は、「日産180」プラン。最初の「1」は、2004年度末までに世界市場で販売台数を年間100万台増やす、「8」は営業利益率8%達成、「0」は、負債ゼロを意味する。
しかし、前途は多難といえる。「プリメーラ」(2001年1月発売)「スカイライン」(同2001年6月)、そして「マーチ」(2002年3月)と意欲的なニューモデルを投入してきた日産だが、肝心の販売台数では苦戦をしいられている。

日産は、MOCOをもって、比較的好調の軽自動車市場に参入する。車種バリエーションの増加、コンパクトカー、マーチとの相乗効果などが見込める反面、“儲け”には繋がりにくい軽自動車。「180」にどれだけ寄与するのか、見守りたい。



 

■奥様ウケするカオに

MRワゴンとの大きな違いは、フロントマスクにある。フロントグリルが横縞なMRワゴンに対し、MOCOのは中央でニ分割された「ウインググリル」となる。その理由を、日産自動車(株)デザイン本部 第三プロダクトデザイン部 カラーデザイングループの齋木英志氏は、「女性の方は、軽自動車を選ぶ際、クルマのカオを重視するからです」と説明する。

ボディ色は全7色。なかでも「モコグリーン」(写真最上)はMOCOにしかない。シート色は「ベージュ/タン」と「ベージュ/ターコイズ」2セットで、いずれもMOCO専用。「ベロア」生地とし高級感を出したのがジマンである。



 

「実用性の高い室内スペース」と謳われる室内には、助手席下の「シートアンダーボックス」(取り外してカゴのように使える)や、携帯電話などをしまう「前席アームレストポケット」など、多くの収納場所を配置、使い勝手に配慮する。さらに後席や助手席のシートバックを倒すことで、長尺物なども積載可能だ。全席を倒せば、いわゆるフルフラット状態にもなる。

機関面は、MRワゴンと変わらない。オールアルミ製のエンジンは、可変バルブ機構付きの0.66リッター直3気筒DOHC VVT(54ps/6500rpm、6.4kgm/3500rpm)と、0.66リッター直3DOHCターボインタークーラー付き(60ps/6000rpm、8.5kgm/3000rpm)の2種類。いずれにもコラムシフト4ATと組み合わされる。駆動方式はFFのほか、フルタイム4WDも用意される。



 

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアはI.T.L(アイソレーテッドトレーリングリンク)。ブレーキは、前ディスク、後ドラム。ターボモデルのフロントには、ベンチレーテッドディスクを与えた。

安全装備は、全車に前席SRSエアバッグ、ブレーキアシスト付きABS(MRワゴンでは一部を除きメーカーオプション)、ロードリミッター付きプリテンショナーシートベルト、チャイルドシート固定機構付き後席シートベルトなどを標準で備える。


発売日、東京は銀座の日産ギャラリーで、一般向けのお披露目会が催された(写真=山田由喜恵)
 

バリエーションは、2WD、4WDそれぞれに、ベーシックな「B」、MD・CD・カセット一体AM/FM電子チューナーラジオやプライバシーガラスなどが備わる上級「Q」と、ルーフスポイラーなどでスポーティに飾ったターボモデル「T」の3種類を用意する。

価格は、100.3万円から136.2万円まで。最廉価モデルがMRワゴンの2.5万円高なのは、「安全装備を充実させたから」(日産自動車(株)グローバル広報・IR部 企画管理 主管(商品・技術)兼先行技術開発本部 主管の曽根公毅氏)という。

(webCG 有吉)

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