佐藤琢磨、怪我もなく元気に退院

2002.05.14 自動車ニュース

佐藤琢磨、怪我もなく元気に退院

2002年5月12日に行われたF1世界選手権第6戦オーストリアGPで大クラッシュに巻き込まれた、ジョーダン・ホンダの佐藤琢磨。心配されていた怪我もなく、翌13日、検査を受けていたグラーツ大学病院から退院した。2週間後のモナコGPにも、参戦する予定という。
以下は佐藤の所属事務所「TSエンタープライズ」からのプレスリリースである。

佐藤琢磨プレスリリース2002年5月13日
佐藤琢磨、グラーツ大学病院から退院
医療チームが無事を確認

昨日のオーストリアGPで大事故に遇い、入院先のグラーツ大学病院で詳細な検査を受けていたDHLジョーダン・ホンダの佐藤琢磨は、本日同病院を退院した。

度重なる検査を行なった医療チームは、骨折や受傷などが一切なかったことを確認している。また、一部の報道とは異なり、事故後に佐藤が意識を失ったことはなく、脳震盪も起こしていなかった。佐藤のマネジャーであるアンドリュー・ギルバート-スコットは、「琢磨は元気そのもので、医師たちにジョークを言ったり、血圧計や心電図を懸命に覗き込もうとしています。おそらく、F1で使われるテレメトリー・システムのように、自分の体調をモニタリングしようとしているのでしょう」と語った。

退院に際して、佐藤は次のようにコメントしている。「もう僕は完全に大丈夫。脚や膝が多少痛みますが、それだけのことです。事故の様子は克明に記憶しています。モントーヤとほとんど横並びになってコーナーに進入していき、スロットルを踏み込もうとしたところ、強い衝撃を感じました。激しい衝撃音が聞こえ、咄嗟に目を瞑りましたが、ハイドフェルドのマシーンが突進してくるのは気づかなかったので、何が起きたのか、まるで見当がつきませんでした。ところが目を開けると、ひしゃげたモノコックのなかで自分の脚が潰れていて、モノコックに開いた穴からは地面が見えているではありませんか! ひどいアクシデントだったことは間違いありません。もっとも、意識はずっとはっきりとしており、多少の痛みはあっても手足の感覚は残っていたので、骨折したとは思いませんでした。マシーンが僕を救ってくれたのです。クルマはバラバラになったそうですが、とにかく僕は無事でした」

「サーキットや病院で素晴らしい仕事をして下さった医療チームの方々には深く感謝しています。皆さんの献身振りには心を打たれました。そしてチームやファンの方々を始めとする皆さんからお見舞いの言葉を頂きました。本当にありがとうございます。医師からはモナコGPにも問題なく出場できると聞きました。また、今週末に開催されるヒストリック・モナコにも予定通り参加するつもりですが、その前にイギリスのドクターに診断してもらい、アドバイスを受けようと思っています」

本日、佐藤はマネジャーと共にイギリスへ戻り、今後はモナコGPに備えて休養をとる見通し。5月19日に開催されるヒストリック・モナコGPに関しては、明日結論を下す予定となっている。

(写真=本田技研工業)

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