サーブのニューモデル「9-3スポーツセダン」デビュー

2002.05.16 自動車ニュース
 

サーブのニューモデル「9-3スポーツセダン」デビュー

ゼネラルモーターズ(GM)のプレミアムブランド、サーブは、ブランニューモデル「9-3スポーツセダン」を、2002年5月13日に発表した。



 

■「プレミアムコンパクトスポーツセダン」

「9-3スポーツセダン」は、BMW「3シリーズ」やアウディ「A4」など強豪ひしめくプレミアムコンパクトスポーツセダン市場に投入される、上質感と運転する楽しさを謳うニューモデル。2002年3月のジュネーブショーでデビューしたオペル「ベクトラ」と同じ、GMグループの中型車用プラットフォームを採用した。エアロダイナミクスに優れたスリークなボディ、210psの新型ターボエンジン、そして6段MT。“サーブらしさ”を前面に押し出して、ライバルに挑戦する。



 

エクステリアは、フロントグリルと一体化されたヘッドランプ、ウェッジシェイプのサイドビューが特徴的。Cd値はなんと0.28! 空気抵抗が小さいのみならず、リアのリフト量を抑え、高速走行時の安定性を向上させたのがジマン。
航空機からのモチーフが散見されるお馴染みのインテリアには、サーブが開発したカーナビゲーションシステムをはじめ、車外の日差しの強弱を感知し、車内の温度コントロールをする「デュアルゾーンエアコン」などを装備した。さらに、ワイヤレス通信の標準規格「ブルートゥース」を「乗用車初」(プレスリリース)搭載、パソコンや電話などと接続を容易にした。夜間、ドライバーの集中力を維持するために、スイッチひとつで速度計を残してブラックアウトする「ナイトパネル」は、新型でも健在。いかにも元飛行機メーカーの発想だ。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4635×1762×1466mm、ホイールベースは2675mm。ホイールベースを先代比71mm延長し、後席の居住性を高めたという。



 

■210ps、6段MT!

パワーユニットは、新開発のオールアルミ製2リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付きと、2.2リッター直4SOHC16バルブターボディーゼルを用意。手元の資料によると、2リッター直4ツインカムのボアは、ニューベクトラの2.2リッターと同じ86mm。ストロークも86mmという、スクウェアなるもの。1960年代の「トライアンフユニット」に起源を求められる4気筒は、78mmのストロークとともについに捨てられた。
2リッター版には、過給圧に応じて3つのバリエーション(1.8t=150ps/24.5kgm、2.0t=175ps/27.0kgm、2.0T=210ps/30.6kgm)をそろえる。2.2TiDに搭載されるターボディーゼルの出力は、125ps、28.6kgm。



 

トランスミッションは、マニュアルの5段と新型6段、マニュアルモード「サーブセントロニック」付き5段オートマチックの3種類。ATには、ステアリングホイールのボタンによりシフト可能となる「ステアリングホイールコントロール」をオプション設定する。

フロントサスペンションは、先代同様マクファーソンストラット式を採用。リアはトレーリングアーム式から4リンク式に変更、トーリンクとロアリンクをアルミ製とし、ばね下重量の軽減を図った。従来のサーブ車の(隠れた)スポーティさの秘密、リアサスのパッシブステイは、新型でも継承された。その味付けが注目される。

車両の電子制御システムもウリのひとつ。制動力を機械的に補助する機械式ブレーキアシスト、前後ブレーキの制動力を最適に配分するEBD(電子制御ブレーキ圧配分)、コーナリング時の制動をコントロールするCBC(コーナリングブレーキコントロール)、アンチスピンデバイスたるTCS(トラクションコントロール)を統合したESP(エレクトリックスタビリティプログラム)を、全車に標準装備する。



 

トリムは4種類。ファブリックのシート地などを与えたベースシックな「リニア」、16インチアロイホイール、レザーインテリアを採用した高級「アーク」、17インチアロイホイール、スポーツレザー/ファブリックインテリアでスポーティにキメた「ベクター」、そしてスポーツサスペンションを搭載した最上級のスポーツ版「エアロ」となる。

装備面では、顧客の要望の応じて様々な装備を選べる「プロファイラーカスタマイゼーション」を導入。盗難防止装置や後方確認「パーキングアシスト」、雨滴感知ワイパーなどを選ぶことができる。

今後、ワゴン、コンバーチブルとバリエーションが追加される予定。ニュー9-3は、2002年秋にヨーロッパで販売開始、日本には、2003年春に導入されるという。

(webCG 有吉)

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