【Movie】マツダ、ニューモデル「アテンザ」を発表

2002.05.21 自動車ニュース

【Movie】マツダ、ニューモデル「アテンザ」を発表

2002年5月20日、マツダは、ニューモデル「アテンザ」を発表した。4ドアセダンと、「スポーツ」の名を与えられた5ドアハッチバックは同日販売を開始、ステーションワゴンたる「スポーツワゴン」は同年6月24日に発売する。

■マツダ発、世界市場行き

21世紀最初の年を、ニューモデルなしで乗り切らなければならなかったマツダにとって、「アテンザ」は久々の新顔。それまでの鬱憤を晴らすべく(!?)、新開発のプラットフォーム、フォードクループのグローバルエンジンとなる新開発2リッター/2.3リッター直4「MZR」ユニットを採用。国内のみならず、欧米など海外市場でも「Mazda6」の名で販売する、グローバルモデルとしてデビューさせた。
「マツダは財務上完全黒字に転換し、成長への準備は整った」。発売日に行われた発表会の席上、マツダのマーク・フィールズ社長はこう語った上で、新型「アテンザ」を、「利益倍増を目指す“ミレニアムプラン”の第1号車」と位置付けた。
すでに海外では試乗会も開催されており、フィールズ社長は「欧州のミドサイズカーを上回る、という評価をいただいた」と、自信を覗かせる。

セールスポイントは、運転することの楽しさと、優れた居住性。4ドアセダン、5ドアハッチ、ステーションワゴンと3種類のボディを用意する。
ちなみに「アテンザ(ATENZA)」のネーミングは、イタリア語で注目、配慮を意味する「attenzione(アテンツィオーネ)」からの造語。「細部まで商品力の高い、注目に値する製品」という意味が込められる。

■グローバルエンジン「MZR」

停車しているときでも、走っているような動きを予感させるスタイリングを目指した、というエクステリア。“下はズッシリ、上はスッキリ”のフォルムと、フロントからテールまで回り込む明確なショルダーラインが特徴的である。
ボディの継ぎ目にある隙間を、今までの4-5mmから3.5mmに抑えるなど、“アテンツィオーネ”というコトバに相応しいフィニッシュがジマン。ヘッドライトと、クリアレンズを採用したリアコンビネーションランプは、エンジンのシリンダーをモチーフにデザインされたもので、4つの円形ランプが配される。

スポーティさを演出したというインテリア。FF(前輪駆動)の場合、ドライブシャフトを使用しないため、センタートンネルを高くする必要はないが、アテンザではあえて高くすることで、運転席と助手席を明確に分け、ドライバーが“走り”を楽しめるコクピットに仕立てたという。
シルバーメタリックの一体型パネルで構成されるセンターコンソールは、オーディオやエアコンなどの操作系をまとめ、使いやすくスッキリしたデザインとした。パネルの裏に、エアコンやオーディオをユニット化して取り付けたことにより、コスト削減にも成功したという。

パッケージングもウリのひとつ。ハッチバックとワゴンには、レバーをひくだけで、バネの力で後席が前へ倒れて荷室を広げる「KARAKURIフォールド」を採用。ヘッドレストをはずすことなく、荷室にあるレバーを軽く引っぱるだけ、後席背もたれがストンと倒れる。運転席は、前後スライド260mm、リフト55mmの調節が可能で、調整量はクラス最大とのこと。

ボディサイズは、5ドアハッチバックが全長×全幅×全高=4670×1780×1445mm(セダンは全高が1430mm、ワゴンは全高が1440mm)。ホイールベースは全車共通で、2675mmである。

オールアルミ製の新開発「MZR」エンジンは、今後のマツダエンジンの中核を成す重要なユニット。数年後にフォードグループ全体で年産150万台を予定するグローバルエンジンでもある。広島をはじめ、ディアボーン(アメリカ)、チワワ(メキシコ)、バレンシア(スペイン)各工場で生産される。

2リッター「LF-DE型」は、最高出力150ps/6000rpm、最大トルク18.6kgm/4500rpm(5ドアハッチバックの数値。セダンとワゴンは144ps/6000rpmと18.6kgm/4500rpm)。2.3リッター「L3-VE型」は、178ps/6500rpmと21.9kgm/4000rpmを発生する。2.3リッターは、1750rpm-6000rpmという広い回転域で最大トルクの90%を発生し、低中回転でも力強い加速性能を実現したという。
トランスミッションは4段AT。2.3リッターには、シフターを左に倒し、前後させることでマニュアル感覚のシフトが可能な「アクティブマチック」が備わる。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアはマルチリンク式を採用。ワゴンの2.3リッターモデルには、積載量にかかわらず車高を一定に保つ「セルフレベリングサスペンション」がオプション設定される。

安全装備は、衝突の大きさによって膨らみ方を2段階に調節する「デュアルステージエアバッグ」、「フロントサイド/カーテンエアバッグ」(一部でオプション)など、合計6つのエアバッグを標準搭載。後席中央にも、ヘッドレストと3点式シートベルトが備わる。
環境面では、全車、平成12年規制排出ガス基準50%低減レベル「優ー低排出ガス車」の認定を受けた。さらに2リッターモデルは、2010年新燃費基準も達成し、グリーン税制の優遇措置を受けることができる。

価格は、以下の通り。

・スポーツ(5ドアハッチバック)
2リッター「20F」:200.0万円
2.3リッター「23C」:210.0万円
2.3リッター「23S」:230.0万円

・セダン
2リッター「20F」:180.0万円
2リッター「20C」:200.0万円
2.3リッター「23E」:210.0万円
2.3リッター「23E ラグジュアリーパッケージ」:236.0万円

・スポーツワゴン
2リッター「20F」:200.0万円
2.3リッター「23C」:210.0万円
2.3リッター「23S」:230.0万円

(webCG オオサワ)

アテンザについて、マツダ株式会社、商品戦略・コスト革新戦略担当の以南文昭常務取締役にお話を伺いました。

【マツダアテンザ発表会】

【マツダアテンザ コマーシャル】

(撮影・編集=カネヨシ)

 
【Movie】マツダ、ニューモデル「アテンザ」を発表

右が現社長マーク・フィールズ氏。左は、来月から社長の椅子に座るルイス・ブース氏。フィールズ社長は、マツダを経て、フォード・モーター・カンパニーグループのバイスプレジデント(グループ副社長)、プレミア・オートモーティブ・グループ(PAG)担当に“出世”する。
 
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2002年6月24日から販売が開始されるワゴンモデル。
 
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新開発の、2.3リッター「MZR」エンジン。
 
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2.3リッターモデルのインパネ。レバーの前後でシフトできる「アクティブマチック」が備わる。手前がシフトアップ、奥に倒すとシフトダウンだ。
 
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5ドアハッチバック「スポーツ」のリアビュー。
 
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都内で行われた発表会の会場には、約100台(!)のアテンザが用意され、試乗の機会が与えられた。気合い充分。
 
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