【Movie】トヨタの新型ミニバンは、「アルファード」

2002.05.23 自動車ニュース
 
【Movie】トヨタの新型ミニバンは、「アルファード」

【Movie】トヨタの新型ミニバンは、「アルファード」

トヨタ自動車は、新型ミニバン「アルファード」を2002年5月22日に発売した。「アルファードG」はトヨペット店、「アルファードV」はトヨタビスタ店を通して販売される。


発表会にあらわれた、張富士夫トヨタ自動車社長(左)と、「Mr.アルファード」こと、ジャン・レノ。
 
【Movie】トヨタの新型ミニバンは、「アルファード」

■ライバルはもちろん・・・

「アルファードは、昨日発表された日産の新型車と同じく、3ナンバーの新型ミニバンです」。張富士夫トヨタ自動車社長は、新型「アルファード」のライバルを、前日発売された「エルグランド」であると明言した。

「アルファード」は、既に生産を終了している「グランビア」、「グランドハイエース」とその派生モデル「レジアス」、そしてその姉妹車「ツーリングハイエース」の後継にあたる、7/8人乗りのミニバンだ。
FFプラットフォーム、2.4リッター直4と3リッターV6エンジン、4段AT「SuperECT」、2WDとフルタイム4WDなど基本コンポーネンツは、2000年1月デビューの「エスティマ」と共通。ハデなスタイリングに、“もてなし感”ある広い室内、両側パワースライドドアなどを与え、「最上級ミニバン」(プレスリリース)をこしらえた。
3.5リッターV6+5段ATのみというエルグランドと比して富んだバラエティ。豊富なラインナップを有するトヨタは、“ありもの”を使えるという強みを生かし、勝負を挑む。

ちなみにネーミングは、「星座の中で最も明るい星を意味するギリシャ語のアルファ(alpha)に由来する造語」。コマーシャルには、「Mr.アルファード」こと、“スター”ジャン・レノを起用した。


8人乗り仕様車を、フルフラットにしたところ。
 
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■「ダイナミズム&ホスピタリティ」

最上級にふさわしいダイナミズムと存在感を表現したというエクステリアは、エルグランドよりはややおとなしめ。アルファード「G」と「V」の識別点は、フロントグリル。前者にはメッキ仕上げの横三段、後者にはボディ同色の横基調にメッキの格子を与えた。

アイボリーかグレーでまとめられた室内には、「2+2+3」の7人乗りシートか、「2+3+3」の8人乗りシートを配置。いずれも2列目を回転させ3列目と対面させたり、全席を倒してフルフラットにしたり、3列目の2席を左右の壁に跳ね上げて荷室の拡大を図る「スペースアップ機能」が付いたりと、使い方はいろいろ。7人乗り仕様の2列目にはオットマン機能も付く。


3列目を跳ね上げれば、より広い荷室に。
 
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扇形のセンタークラスターを中心に構成されるインストルメントパネルには、木目やクロームのモールを合わせ、豪華さと上質感を出したという。中央には、MD/CD一体型ラジオを標準で、DVDボイスナビゲーションの6.5インチモニターはオプションで装着。運転席側には、ゲート式のATシフターが備わる。
前席中央にCDケース17枚などが収まるセンターフロアコンソールボックスを置くなど、収納スペースも豊富。また前席中央の天井に装着される後席用7型ワイドマルチディスプレイ、高音質を謳うDVD5.1チャンネルスピーカーなど、乗員(運転手を除く)を楽しませる装備も抜かりなし。
リアハッチと左側スライドドアは、運転席にあるスイッチとリモコンキーで開閉でき、スライドドアにはドアを確実に閉める「イージークローザー」を多くのグレードで採用した。



 
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ボディサイズは、全長×全幅×全高=4800×(4WDは4845)×1805(同1830)×1935mm、ホイールベースは2900mm。ライバルのエルグランドと較べ、5mm長く、10mm幅広く、15mm高い。ホイールベースは50mm短い。
FFを採用したことにより低床化を実現したという室内サイズは、3085×1585×1390mm。エルグランドの8人乗り比で、プラス165×マイナス80×プラス65mm。多少の上下はあるが、両車ともサイズは互角といえる。
荷室サイズは、シートの下を使えば190cmのスキーを2セットと170cmのを4セット、3列目を折りたためば、マウンテンバイク3台を乗せることができる、という。


3リッターV6エンジン
 
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2.4リッター直4「2AZ-FE」エンジンは、エスティマに搭載するものと“ほぼ”同じパワーとトルク。159ps/5600rpmは、エスティマより1ps、22.4kgm/4000rpmは0.1kgm、それぞれ(微妙に)ダウンしているが。新たに2O ² センサーシステムを採用したことで、空燃比制御が一層安定したという。
一方の3リッターV6「1MZ-FE」は、220ps/5800rpm、31.0kgm/4400rpmとエスティマとまったく同じ。吸気バルブを最適に制御する連続可変バルブタイミング機構「VVT-i」と、吸気管長を制御する3段可変吸気システム「ACIS-IV」を備える。
エルグランドと同じく、先代まで設定されたディーゼルエンジンは、カタログから落とされた。
組み合わされるトランスミッションはコンベンショナルな4段AT、エルグランドより1段少ない。

サスペンションは、前マクファーソンストラット式、後トーションビーム式。セミアクティブサス「H ∞ TEMS」がオプションで選べるのが、エスティマとの違い。



 
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コンピューターによる運転支援機能もウリのひとつ。CCDカメラにより道路の白(黄)線と車両との距離を監視、逸脱した場合にブザーで知らせる「レーンモニタリングシステム」や、見通しの悪い交差点などで死角部分をモニターで映す「ブラインドコーナーモニター」、先行車両との距離を一定にする「レーダークルーズコントロール」、バックする際に後方をモニター表示する「音声ガイダンス機能付きカラーバックガイドモニター(暗視機能付き)」など豊富にそろえる。

安全装備は、各輪の制動力とエンジン出力を制御する「VSC」、EBD(電子制御制動力分配システム)付きABS、ブレーキアシスト、トラクションコントロールをはじめ、衝撃安全ボディ「GOA」や前席左右に備わるSRSデュアルエアバッグ、前席SRSサイドエアバッグ、前2列をカバーするSRSカーテンシールドエアバッグなどを採用。
環境面では、2.4リッターモデルが国土交通省の低排出ガス車認定制度「平成12年基準排出ガス75%低減レベル(超-低排出ガス)」を達成。3リッターモデルは、「平成12年基準排出ガス25%低減レベル(良-低排出ガス)」とやや劣る。

 

■265.0万円から423.0万円まで

グレードは、G、Lともに、2.4リッターに「AX」(265.0万円-342.0万円)と「AS」(296.0万円-320.0万円)、3リッターに「MX」(279.0万円-366.0万円)、「MS」(320.0万円-344.0万円)と「MZ」(345.0万円-423.0万円)。加えて、AX、MX、MZにはトリムをかえた「Lエディション」「Jエディション」などを設定する。月間の目標販売台数は、4000台。
エルグランドは、289.0万円から450.0万円まで、月販目標は3300台。

福祉車両「ウェルキャブ」も同時発売。「助手席リフトアップシート車全自動タイプ」、「サイドリフトアップシート車脱着タイプ」、「車椅子仕様車スロープタイプI」、「車椅子仕様車スロープタイプII」をラインナップする。

(webCG 有吉)

 

【アルファード発表会】

 

【Mr.アルファードはあの……!!】

(撮影・編集=カネヨシ)

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