【ルマン24時間】現地からのリポート始まる!

2002.06.15 自動車ニュース

【ルマン24時間】現地からのリポート始まる!

サッカーのワールドカップが大盛り上がり。でも、モータースポーツの一大イベントを忘れては困ります。
第70回ルマン24時間レースが、2002年6月15日、フランスはルマン市のサルトサーキットでスタートします。
『webCG』では、現地に飛んだ自動車ジャーナリスト、金子浩久の臨場感あふれるリポートをお届けします。第一弾は13日(木)の最終予選について。

ワールドカップで予選突破ならなかったアルゼンチンチームと乗り合わせたルフトハンザ711便でフランクフルトを経由し、パリからルマンへ入った。
初夏のフランスは陽が高く、木曜日の午後10時過ぎにサーキットに到着しても、まだ明るかった。午後10時にはナイトクオリファイが始まり、各車コースに入り始めていた。

まず最初に、日本期待のチームゴウの5番ピットに向かうと、なんとアウディ「R8」はカウルを外し、ウマを掛けられているではないか。メカニックたちは、真剣な面もちで作業に取り組んでいた。
聞けば、昼の第1セッションでヤニック・ダルマスが第1シケイン手前でスピンし、コースアウト。ガードレールに接触し、クラッシュしてしまった。幸いダルマスにダメージはなく、マシンの修復作業にかかった。夜の第2セッションは3周までにしておいて、翌土曜日の走行に備える。予選順位は15位。第1日目に加藤寛規がマークしたタイムが採用された。


史上初の“ハットトリック”を狙う、ビエラ/ピッロ/クリステンセン組のアウディ「R8」からポールを奪ったカペッロ。
速さ、信頼性、チーム力、ドライバー・・・今のアウディは、どれをとっても最強レベルにあるといっていい。

アウディR8のワークス3台は、トップ3位を死守。ポールポジションはリナルド・カペッロがマークした3分29秒905という驚異的なタイムだった。ルマンのコースは今年改修され、全長13.88kmと、275mも延長されたにもかかわらず、カペッロは昨年のタイムを更新した。
記者会見でライバルについて質問されたカペッロは、「ORECAダッラーラ、童夢ジャッドの速さは、セブリング12時間レースでわかっている。MGも速いだろう」と答えた。もちろん、他のアウディ2台を除いて、の話だろうが。
それだけ、3台のワークスR8は速い。3分30秒台を達成したのは、R8だけなのだ。4位のORECAダッラーラは3分31秒828と、3位アウディに較べ1秒半以上遅い。5位の童夢ジャッドが3分32秒734、6位のMGは3分33秒254だった。キャディラック「ノーススターLMP-2」が8位と10位、ベントレー「EXP Speed 8」が11位。他に、ペイノズ、クラージュ、アスカリ、ライリー&スコット、WR、レイナードなどプロトタイプマシンが様々。それより下のグリッドになると、フェラーリ550マラネロ、シボレー・コーヴェット、ダッヂ・ヴァイパー、サリーン、ポルシェ911GT3、フェラーリ360モデナ、モーガン・エアロ8、スパイカーC8などが続く。


ポルシェ911GT3が多勢のGTクラスにあって“変り種”なモーガン・エアロ8。予選タイムは、50台中46位の4分16秒847だった。

総合優勝の大本命はアウディR8だが、それ以外のプロトタイプの仕上がり具合も順調で、期待が持てる。また、スポーツカークラスたるGTS、GTもバラエティに富み、ルマンらしさに華を添える。なかでもモーガンの「エアロ8」は、目覚ましい速さこそ見せていないが、耐久レースの真髄を垣間見るようで、応援したくなってしまう。

土曜日午後4時(日本時間の土曜午後11時)にスタート。日曜の午後4時には、果たしてどのマシンが何台残っているだろうか。世紀の大レースの興奮が迫っている。

 (リポート&写真=金子浩久)

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