25回目の“パリダカ”、2003年1月1日スタート!

2002.06.26 自動車ニュース

25回目の“パリダカ”、2003年1月1日スタート!

2002年6月25日、「2003テレフォニカ・ダカール」ラリーの説明会が都内ホテルで開かれた。“パリダカ”の名で知られるアフリカを舞台としたラリーレイドも、今回で25回目。記念すべき大会は、2003年1月1日、南仏はマルセイユをスタート、1月19日にエジプトはシャルム・エル・シェイクにゴールする。

■ダカールに行かなくても“パリダカ”

例年通り、主催団体のTSO(ティエリー・サビーヌ・オーガニザシォン)のユベール・オリオール代表とアンヌ・マリー選手担当責任者が来日、直々に開催要項を発表した。

今大会は、メインスポンサーを「トタル」からスペインの通信会社「テレフォニカ」に変え、大会名称を「2003テレフォニカ・ダカール」とした。
2002年12月30日の車検に始まり、2003年1月1日の夜、南仏マルセイユをスタート、スペインを経てチュニジアに渡り、1月5日からアフリカステージ開始。リビアを通り、紅海に面したシナイ半島の南端、エジプトのシャルム・エル・シェイクでゴールを迎える。総距離は9000km前後になる見込み。
アフリカ西海岸にあるセネガルの首都、ダカールを通りもしないのに、名前にダカールとあるのは、「ダカールの人々のスピリットがあるから」(オリオール代表)とか。

東に進路をとる今回のコースの特徴は、砂丘が多く点在すること。山のように聳えるものに加え、フラットでハイスピード走行ができるような砂漠も通過するという。
「ノー・キャメルグラス!」というオリオール代表の言葉に、苦笑いする関係者。キャメルグラスとは、直径1mくらいまでの株状の草のことで、前回参加者は路面に生えるこの植物に悩まされた経緯がある。

なお、詳しいコース、総距離などは未定、9月頃には明らかになるという。

■レギュレーションに大きな変更なし

レギュレーションは、ほぼ前回のものを受け継いだ。
スポーティング面では、前回導入された「スーパーマラソンステージ」(2日連続で約1500kmを走破)を改め、替わりにサポートカーなどの“アシスタンス”を禁止するステージを2回設けた。このステージでは、マシンにトラブルなどが発生した場合、競技者は自ら修理しなければならなくなる。
また前回に引き続き、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)の利用に制限をかけた。
いずれも、不確定要素を盛り込み、参加者自身の力量を問う工夫のあらわれである。

テクニカル面は、モト(モーターサイクル)のレギュレーションは前回とまったく同じ。「プロダクション」「スーパープロダクション」「エクスペリメンタル」の3クラスが設定される。
前回、大幅に改定され、よりプロトタイプ化が進んだオート(自動車)部門も同様の流れ。クラスは、市販車ベースの「プロダクションクロスカントリーカー」と大幅な改造が許される「スーパープロダクションクロスカントリーカー」となる。
「カミオン」と呼ばれるトラックは、タイヤの数などにより3クラスに分けられる。

前回、片山右京が参加した「トヨタトロフィー」も継続されるという。これはマシンなどのリースが受けられるいわば“パリダカ参戦パック”のようなもので、特に初参加者やアマチュアドライバーには助かる内容だ。
またアマチュア選手への配慮として、エントリーフィーの割引も行われる。

■日産が公式参戦、VWも・・・

1979年、フランス人ティエリー・サビーヌの手により始まったパリダカールラリー。アフリカ大陸の様々な場所を舞台に繰り広げられてきた“一大冒険”は、やがて自動車大メーカーの目にとまり、ポルシェ、プジョー、三菱、シトロエンなどが参戦する世界的なイベントに成長した。
1990年代に入り、メーカー色は徐々に抜け、アマチュアリズムを大切にした従来のかたちに戻った観のあった“パリダカ”に、再度、自動車メーカーが興味をもち始めた。

オリオール代表は、「今回、日産は公式に参戦するだろう」と言及。フォルクスワーゲンも参戦するつもりらしい、という。「両社とも、参戦2、3年で優勝を狙うといっている」。

メーカーからの正式発表はまだなく、詳しい内容は分からないが、この流れは前回から導入された「スーパープロダクションクロスカントリーカー」によるところが大きい。このカテゴリーは、マシンの多くの部分で改造が許されているほか、ホモロゲーションを必要としないため、様々な車両が参加できる。外観やボディまで変更可能で、現に前回出場した「日産エクストレイル」の中身は「テラノ」だった。

量産車を見れば、SUVの影にクロスカントリー4WDが隠れてしまっている昨今、メーカーはSUVの名前と見かけをクロカンマシンに与え、マーケティング戦略としてパリダカを使えるようになった。
アマチュアを大切にしつつ、大メーカーがイベントを盛り上げる・・・。TSOの狙いは、当たりつつある。

(webCG 有吉)


自身も選手として活躍した経歴をもつユベール・オリオールTSO代表。
会場にはプレスのほか、選手や関係者などが多く詰め掛けていた。終始和やかな雰囲気は、さながら“パリダカ・ファミリー”だった。


会の冒頭に挨拶したのは、前回の勝者、増岡浩だった。「マスオカが15年挑戦して掴んだ初勝利を称えたい」、オリオール代表のはからいだった。
「パリダカは男のロマンであり、終わりがない。2連勝を目指すつもりです」、スーツ姿の増岡は、こう意気込みを語った。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。