フェラーリに100万ドルの罰金

2002.06.27 自動車ニュース

フェラーリに100万ドルの罰金

2002年6月26日、FIA(国際自動車連盟)はフランスのパリで世界モータースポーツカウンシルを開き、F1チーム「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」とそのドライバー、ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリケロに、100万USドル(約1億2000万円)の罰金を言い渡した。

2002年5月12日に行われたF1世界選手権第6戦オーストリアGP決勝で、フェラーリチームはトップを走るバリケロにチームオーダーを発令。最終周の最後の直線、バリケロはマシンを減速させ、ファーストドライバーのシューマッハーに勝利を譲った。観客はこの“順位操作”にブーイングで応え、その反応に驚いたシューマッハーは、本来自分がのぼるべき表彰台の1位の場所にバリケロをあげ、自らは一段下の2位のポジションに立った。そして、勝者へのトロフィーをバリケロに渡した。

FIAか今回下した裁定は、チームオーダーにではなく、表彰式の決まりを定めたF1スポーティングレギュレーション第170条の違反に対するもの。フェラーリチーム、シューマッハー、バリケロ3者に課せられた罰金100万ドルのうち、半分の50万ドルは即日払い、もう半分の50万ドルは、今後12ヶ月間に同様の違反を起こした際に支払い義務が生じる。

チームオーダーの一件に関して、FIAは、2人のドライバーはチームと契約を結んでおり、チームがそのドライバーに命令を出すことはチームの権利であるとし、罰することはできないと結論付けた。

この裁定を前に、一部報道などでは、チャンピオンシップポイントの剥奪や、出場停止処分などが話題にのぼった。その裏には、シーズン始めから独走状態のフェラーリ/シューマッハーへの“やっかみ”のようなものが感じられるが、罰金という“軽い罰”で済んだことに、フェラーリはきっと胸をなでおろしているだろう。

確かに、チーム内で命令を出し順位を操作することはルール違反ではなく、FIAは正しい判断を下した。しかし、レースファンの気持ちを裏切った、という行為はやはり無視できない。
「タイトル防衛」という重圧がチームに圧し掛かっていることは理解できなくないが、ファンがいなければGPそのものが成り立たなくなるのだから。

(webCG 有吉)

 
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