GC-21マシン、FISCOを激走!

2002.07.08 自動車ニュース

GC-21マシン、FISCOを激走!

2002年7月4日、富士スピードウェイ(FISCO)において、7月27日から始まる新しいレースシリーズ「GC-21スポーツカーレース」用マシンの公開走行が行われた。『webCG』でも既報のとおり、「GC-21スポーツカーレース」は、1970年代から80年代にかけて人気を博したスポーツカーレース、グラチャンこと「富士グランチャンピオンシリーズ」のいわば復刻版である。


【写真上】GC21マシン(右)と、そのボディカウルを外した状態(左)。F3マシンをほぼそっくり流用しながら、巧みにスポーツカーに変身していることがわかる。
【写真2枚目】ボディカウルはカーボングラファイト製。「よりスポーツカーらしく見せる」ために、フロントフェンダーにはLEDのヘッドランプが埋め込まれている。これはチームタイサンジュニアから、西澤和之選手のドライブでエントリーするマシン。

■想像よりはるかにカッコよい

参加コストを抑えるために、中古F3のシャシーにワンメイクのボディカウルを被せるという手法で作られたGC-21だが、実車は想像していたよりもはるかにカッコよかった。由良拓也率いるムーンクラフトの手になるカーボングラファイト製ボディカウルは、基本的にルマンLMPのレギュレーションに沿って作られたそうだが、とてもF3のシャシーをリサイクルしたマシンとは思えない、完成度の高いフォルムとフィニッシュを備えていた。


スリップストリームの効果を左右するテールウイングの形状は、まだ最終決定されてないという。「タイヤ交換に手間はかかるが、見た目がカッコイイから」という理由で、リアタイヤはスパッツで覆われている。

レギュレーションでは、エンジンは原則としてF3用ならなんでもOKとされているが、諸々の事情により今シーズンはトムス・チューンのトヨタ3S-Gのワンメイクになるという。ただし全日本F3用とは違ってエグゾーストにサイレンサーが装着されていないので、いかにもレーシングカー然とした、腹の底に響く迫力たっぷりのサウンドを吐きだしていた。これはレースファンに対して、大きなアピールポイントとなるだろう。


エンジンは当面トヨタ・トムス3S-Gのワンメイクだが、ほかのメーカー/チューナーの参戦は大歓迎とか。

カーボングラファイトの導入によって、車重はベースとなったF3に比べ約30kgの増加に抑えられており、また空気抵抗は減少しているため、パフォーマンスはF3のトップクラスと比べてもほとんど遜色ない。FISCOのラップタイムは1分28秒台(F3のポールタイムが1分26秒台)、また最高速度は260km/h程度という。


加藤寛規選手のドライブでヘアピンを立ち上がる。

当日はルマンや全日本GT選手権で活躍している加藤寛規選手と、チームタイサンジュニアからこのシリーズへの参戦が決定している西澤和之選手がステアリングホイールを握ったが、「フィーリングはやはりF3に似ているが、ダウンフォースが効いているぶんピーキーさが解消され、操作は楽」と声を揃えていた。また、直線が長いFISCOの特性を生かした、抜きつ抜かれつレースとするためマシンはスリップストリームが効くように設計されているが、「スリップから抜け出してもブッちぎれるほどのパワーはないので、見る側は楽しいがドライバーとしてはシンドイだろう」とも語っていた。


GC-21のイメージクイーンを務めるのは、チームタイサン代表の千葉泰基氏の令嬢で、2002年度ミス・ユニバース日本代表の千葉美苗(みな)さん。

この「GC-21スポーツカーレース」、7月27、28日に開催される全日本GT選手権のサポートレースを開幕戦として、今シーズンは年間4戦、2003年度は5戦が予定されている。

(文と写真=田沼 哲)

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