【Movie】消防車+救急車=消救車!

2002.07.23 自動車ニュース
【Movie】消防車+救急車=消救車!

消防車+救急車=消救車!

消防車や消火器などの製造、販売を手がける(株)モリタは、消防車と救急車の機能を併せ持ったユニークな特殊車両、「消救車」こと「FFA-001」を開発した。2002年7月22日、その記者発表会が、東京は大手町のホテルで開かれた。


発表会で挨拶した、(株)モリタの新村鋭男代表取締役社長。同社は、1907年創業。創業時から消防車の製造、販売を行っており、消防車全体で日本の6割、ハシゴ車では8割のシェア(金額ベース)を持つという。現在は粉末消火器など防災機器のほか、リサイクル処理施設やバキュームカーの製造なども手がける。

【Movie】消防車+救急車=消救車!

「FFA-001」(Fire Fighting Ambulance-001)は、消防車と救急車の機能を併せ持つ「世界初!」(カタログ)の特殊車両。火災や災害現場でけが人が多ければ、救急車として病院へ搬送。その必要がなければ消防車として利用と、状況に応じた使い分けができる。ちなみに消防と救急を同時に行うことはできないという。
価格は、1台2000.0万円(予価)。普通消防車は約1500.0万円、救急車は約900.0万円だから、2台購入するよりはお得。予算や駐車スペースの限られた、中小都市の自治体などからのニーズを見込む。


普通の救急車のように車両後部からではなく、ボディ側面の「電動油圧式スイングアーム」を使ってストレッチャー(担架)を搬入する。

【Movie】消防車+救急車=消救車!

救急車としての機能は、ストレッチャー(担架)2台、血圧計や人工酸素蘇生&吸入装置など、普通の救急車と同等の装置を搭載する。また消防車としては、ハシゴ車ではない「普通消防ポンプ車」と同じ、1分間に2400リッターの放水能力を持つポンプを車両後部に備える。救急車部分は座席に変更することもでき、その場合は9名(普通消防車は6名)が乗車可能。人員輸送にも使える。

2002年に消防庁の「補助規格」が改正され、スチール以外の材質を車体構造に採用することが許可された。消救車こと「FFA-001」では、ボディ素材にFRPを採用し、約10%の軽量化を図った。加えて設計自由度が高まり、救急車向けのスペースを確保できるようなったという。


消防車としての水ポンプはもちろん標準装備。他に、ホースを格納する台車や4.2mのアルミ製ハシゴなども備わる。

【Movie】消防車+救急車=消救車!

ただし、現状ではこの「消救車」をそのまま運用することはできない。法律によって、救急車は白、消防車は朱に塗ることが決まっており、またサイレンの音も異なっているからだ。これについてモリタは、「ボディ色など法規的な問題については、現在話し合い中」とのこと。2003年4月1日からの販売を目指す、と執行役員のひとりは語った。

(webCGオオサワ)

「(株)モリタ」:
http://www.morita119.com/

消救車について、(株)モリタ、ポンプ事業本部の、東海林隆事業統括部長にお話を伺いました。

【消救車のメリットは?】

【消救車だからできること】

(撮影/編集=カネヨシ)

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