ジェンソン・バトン、来シーズンからBARへ

2002.07.23 自動車ニュース

ジェンソン・バトン、来シーズンからBARへ

現在ルノーF1チームに所属するイギリス人ドライバー、ジェンソン・バトンが、2003年シーズンからBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)チームに籍を置くことが、2002年7月22日に明らかになった。契約期間は、2年間のオプション契約を含めた4年。

■新天地へ

3年間のF1キャリアで、既に多くの浮き沈みを経験した、1980年生まれの若手イギリス人ドライバー、ジェンソン・バトン。「夢であるワールドチャンピオンを獲得するために」(バトン)選んだ新天地は、ジャガーでもザウバーでもなく、ホンダと強い関係をもつ、ラリー界で名を馳せたデイヴィッド・リチャーズ率いるBARだった。

2000年、本格的フォーミュラレースを2年しか経験していなかった弱冠20歳のバトンは、名門ウィリアムズF1チームのドライバーに大抜擢された。ドイツGPでの4位を最高位に、6回もの入賞を繰り返し、新人らしからぬパフォーマンスを披露、チャンピオンシップを8位で終えた。

“次の世代のワールドチャンピオン候補”と称されたバトン。しかし、ベネトン・ルノー(現ルノー)に移籍した2001年は不調に喘いだ。ベネトン・チームを買収し、翌年から自社の名で出場することが決まっていたルノーは、バンク角度111度という奇抜なV10エンジンを投入するなど、この年を開発期間にあてていた。うまく走らないマシンに梃子摺ったばかりか、チームメイトのジャンカルロ・フィジケラの活躍の陰に隠れ、チャンピオンシップ17位という散々な成績しか残せなかった。

3年目の2002年は、マシンの好調さとともに、ドライバーとしも成長した観のあるシーズンをおくっている。第2戦マレーシアGP(4位)、第3戦ブラジルGP(4位)、第4戦サンマリノGP(5位)と連続入賞するなど、コンスタントなレース運びで11点(第11戦終了時点)を獲得、チャンピオンシップでも、チームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回る7位につけている。

だが、第11戦フランスGP決勝を前に、ルノーは、バトンに替わりテストドライバーのフェルナンド・アロンソを2003年のドライバーとすると発表した。2001年、弱小ミナルディでF1デビューしたアロンソは、チームボスのフラビオ・ブリアトーレの“秘蔵っ子”。ドライバーとしても定評がある1981年生まれのスペイン人を、ルノーは選んだ。

シートを追われたバトンは、ジャガー、ザウバーなどとも接触したと噂されるが、結果的にBARを選んだ。
BARは、現時点では決してチャンピオンを狙えるチームではない。リチャーズとともに、4年という時間をかけたバトンの挑戦が、これから始まろうとしている。

(文=webCG 有吉/写真=本田技研工業)

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