【スペック】カローラ1.3X(4AT):全長×全幅×全高=4365×1695×1470mm/ホイールベース=2600mm/車重=1030kg/駆動方式=FF/1.3リッター直4DOHC16バルブ(88ps/6000rpm、12.5kgm/4400rpm)/車両本体価格=129.8万円

トヨタ・カローラvs ホンダ・シビックフェリオ/日産ブルーバードシルフィ【ライバル車はコレ】

『ミカワの革命児』 2000.10.12 試乗記 トヨタ・カローラの「ライバル車はコレ」

トヨタ・カローラ(112.3万円から206.8万円)のライバルは?

「『カローラ』であることを忘れて仕事をしてきた」と開発メンバーが告白する新しいカローラ。9代目にあたる今度のカローラは、33年間の歴史のなかで培ったものを一度白紙に戻し、「21世紀に本当にふさわしい小型車とはどうあるべきか?」と、原点から考え直したのが最大の特徴だ。
一挙に135mmも伸びて、コロナやカリーナを抜いてしまった2600mmのホイールベース。同じく一挙に85mmも背が伸びて1470mmとなった全高。新型カローラは、一昔前までのトヨタが最も大切にしていた「社内ヒエラルキー」を自ら崩壊させてまで理想のパッケージングにこだわった革命児。
メカニズム的には、エンジン(ディーゼルを除く)をすべてアルミ製ユニットへと世代交代させたことが最大のニュース。トヨタの「全エンジン世代交代プログラム」は、着々と進行中なのだ。

【スペック】
シビックフェリオRS(CVT):全長×全幅×全高=4435×1695×1440mm/ホイールベース=2620mm/車重=1140kg/駆動方式=FF/1.7リッター直4SOHC16バルブ(130ps/6300rpm、15.8kgm/4800rpm)/車両本体価格=169.8万円

トヨタ・カローラvs ホンダ・シビックフェリオ/日産ブルーバードシルフィ【ライバル車はコレ】

【ライバルその1】ホンダ・シビックフェリオ(126.8万円から170.7万円)

■イカすパワーフィール

「パッケージング革命」が見た目に明らかなカローラと比べると、今ひとつ保守的な印象を免れないシビックフェリオ。が、実はこのクルマも、やはりパッケージングに非常な意を払ったモデルなのだ。
衝突時の安全性に徹底的にこだわった結果、エンジンルーム内のレイアウトを大きく変更。エンジンおよび補器類をコンパクトに収め、また、万が一の際の衝突時エネルギーを効率よく吸収するため、ステアリングギアボックスの位置までを「フルモデルチェンジ」して、前例のない高い位置に配置する念の入れよう。
フルフラットのフロア(FFモデル)が売り物の新しいシビックだが、室内高はカローラより低め。全長がカローラより70mm長いにもかかわらず、室内の広さで一歩及ばない感を受けるのは、高さ方向のボリュームの違いによるものだろう。
ただし「エンジンのホンダ!」は健在。どのモデルに乗ってもパワーフィールはカローラをはるかに凌いで軽快。フェリオの「走り」を代表する1.7リッター搭載のRSは、しかし乗り心地が荒いのが残念だ。

【スペック】
ブルーバードシルフィ1.8Vi Gパッケージ(4AT):全長×全幅×全高=4470×1695×1445mm/ホイールベース=2535mm/車重=1220kg/駆動方式=FF/1.8リッターDOHC16バルブ(120ps/5600rpm、16.6kgm/4400rpm)/車両本体価格=186.4万円

トヨタ・カローラvs ホンダ・シビックフェリオ/日産ブルーバードシルフィ【ライバル車はコレ】

【ライバルその2】日産ブルーバードシルフィ(154.9万円から206.2万円)

■10年後が心配

カローラとは正反対に、超保守的なモデルチェンジを行ったのがブルーバードシルフィ。いや、正確にはこのモデル、ブルーバードのモデルチェンジというより、サニーをベースに生まれたブランニューモデルなのだ。それが証拠に、従来のブルーバードは「そのまま継続生産/販売を行う」(日産)という。シルフィは、全長もホイールベースもこれまでのブルーバードよりグンと小さい。
1.5リッターのほか、1.8、2リッターエンジンを設定するなど、カローラやシビックに比べて上級指向を打ち出すシルフィ。が、正直なところそのテイストは、やはり「所詮はサニーベース」という感が否めない。
最も惜しいのはストローク感に乏しい乗り心地。「40歳代から50歳代の“団塊の世代”を狙ったファミリーカー」というわりには、揺すられ感の強い乗り心地は納得できない。
それにしても気になるのは、相変わらず提案性に欠ける日産の商品展開。「団塊の世代は日本で最も人口比率が高い」とマーケット分析を行うが、それではこのメーカー、10年後には「60歳代ターゲットのクルマ」を発売するとでもいうのだろうか?

(文=河村康彦/2000.10.12)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ブルーバードシルフィの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • 日産ティアナXV(FF/CVT)【試乗記】 2014.3.5 試乗記 日産の世界戦略車のひとつである「ティアナ」が3代目にバトンタッチ。初代から続く、上質感や快適性はどのように継承されたのかをチェックした。
  • 日産ティアナ(後編) 2014.1.20 画像・写真 3代目となる新型「日産ティアナ」の詳細な姿を、写真で紹介する。
  • 日産シルフィ G(FF/CVT)【試乗記】 2013.3.6 試乗記 日産シルフィ G(FF/CVT)
    ……238万9800円

    日本におけるコアターゲットは「60代の、妻とふたり暮らしの男性」。長年セダンを乗り継いできた熱心なオーナーへ向け、日産がささげる「アガリの一台」は、どのようなクルマに仕上がっているのか。
  • 日産ティアナにカーナビ標準装備の新グレード 2016.4.4 自動車ニュース 日産の4ドアセダン「ティアナ」に、純正カーナビゲーションシステムを標準装備した新グレード「XVナビAVMパッケージ」「XLナビAVMパッケージ」が登場した。これにともない、ナビ非装着の上級グレード「XV」は廃止となった。
  • 日産ノートe-POWER X(FF)【試乗記】 2016.11.21 試乗記 外部充電機能を持たないシリーズハイブリッド車ながら、静かで加速のよい“EV風味”を持つ「日産ノートe-POWER」。200万円を切る手ごろな価格で実現した“ワンペダルドライビング”がもたらす走りとは? 中間グレードの「e-POWER X」に試乗した。 
ホームへ戻る