【スペック】SL550ブルーエフィシェンシー:全長×全幅×全高=4615×1875×1315mm/ホイールベース=2585mm/車重=1860kg/駆動方式=FR/4.7リッターV8DOHC32バルブツインターボ(435ps/5250rpm、71.4kgm/1800-3500rpm)/価格=1560万円(テスト車=1590万円/マジックスカイコントロールパノラミックルーフ=30万円)

メルセデス・ベンツSL550ブルーエフィシェンシー/SL350ブルーエフィシェンシー【試乗記】

進化する「王道」 2012.06.28 試乗記 メルセデス・ベンツSL550ブルーエフィシェンシー(FR/7AT)/SL350ブルーエフィシェンシー(FR/7AT)
……1590万円/1310万円

メルセデス・ベンツのイメージリーダー「SLクラス」。王道を行くロードスターは、フルモデルチェンジでどんな「風」に乗ったのか。「SL550」と「SL350」を箱根で試す。

6代目はフルアルミボディー

「かなりのコワモテになった?」
「SLKに似てきちゃったかなァ」
「アルミボディーと言われても新鮮味ないな……」

今にも泣き出しそうな曇り空。「メルセデス・ベンツSLクラス」のプレス試乗会へ向かうクルマの中では、なかなか厳しい言葉が飛び交っていた。参加者一同、気分が高揚して、ちょっと興奮しているのだ。ニューモデルに対する期待が大きいほど、あたかも照れ隠しのように悪態をついてしまうのは、クルマ好きの悲しい性(さが)と申しましょうか。

メルセデス・ベンツの2座オープン「SLクラス」が、11年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。シルバーアローを体現したガルウイングの「300SL」から数えて6世代目にあたる。環境と燃費に配慮して、ボディーシェルはメルセデス・ベンツ量産モデルとして初めてフルアルミとなり、パワートレインにはセダンで実績を積んだ新世代エンジンが与えられ、さらにアイドリングストップ機構も搭載される。

ラインナップは、大きく分けて3.5リッターV6自然吸気(306ps)を積む「SL350ブルーエフィシェンシー」と、4.7リッターV8ツインターボ(435ps)の「SL550ブルーエフィシェンシー」の2種類。少し遅れて、5.5リッターV8ツインターボ(537ps)をフロントに押し込んだ「SL63 AMG」が導入される。JC08モードのカタログ燃費は、順に12.8km/リッター、9.6km/リッター、10.1km/リッター。価格は、1190万円、1560万円、1980万円となる。ちなみに、「ポルシェ911カレラカブリオレ」が1359万円、同「カレラSカブリオレ」が1639万円だから、大人の2シーターとして(911は2+2だが)、ちょっぴりお安い値付けである。

それでは早速、新型SLのディテールを見ていこう。

アルミ製ボディーシェルの重量は254kg。スチールで製造した場合と比較して110kgも軽いという。すべてを含めた車重では、先代型と比べて「SL350」で140kg、「SL550」では125kg軽量化できた。
アルミ製ボディーシェルの重量は254kg。スチールで製造した場合と比較して110kgも軽いという。すべてを含めた車重では、先代型と比べて「SL350」で140kg、「SL550」では125kg軽量化できた。
「SL550」に搭載される4.7リッターV8ツインターボエンジンは435psを発生する。排気量は旧型と比べて0.8リッターの縮小。しかし出力は約12%向上した。
「SL550」に搭載される4.7リッターV8ツインターボエンジンは435psを発生する。排気量は旧型と比べて0.8リッターの縮小。しかし出力は約12%向上した。
シリーズ最上位に君臨する「SL63 AMG」。537psの5.5リッターV8エンジンは、「AMGパフォーマンスパッケージ」の装着によって564psへ強化できる。7月以降の納車を予定。
シリーズ最上位に君臨する「SL63 AMG」。537psの5.5リッターV8エンジンは、「AMGパフォーマンスパッケージ」の装着によって564psへ強化できる。7月以降の納車を予定。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

SLの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • キャデラックATS/CTS/CT6【試乗記】 2017.4.17 試乗記 キャデラックのセダンを乗り継いで、都内と群馬県を往復するツアーに参加。オールラインナップに一気乗りしたことでわかった、今のキャデラックセダンの実力とは? そしていまだ三分咲きの桜を眺め、リポーターは何を思う?
  • アウディTT RSクーペ(4WD/7AT)【海外試乗記】 2017.4.10 試乗記 400psの2.5リッター直5ターボユニットを搭載する新型「アウディTT RS」。0-100km/h加速をわずか3.7秒で駆け抜ける“等身大のスーパースポーツ”の実力をドイツで試した。
  • アウディRS 3セダン(4WD/7AT)/RS 3スポーツバック(4WD/7AT)【海外試乗記】 2017.4.3 試乗記 アウディの高性能ハッチバック「RS 3スポーツバック」がマイナーチェンジ。さらなるパワーアップを果たした最新型の走りを、新たに追加された4ドアモデル「RS 3セダン」と併せて、中東・オマーンでテストした。
  • メルセデス・ベンツGLC220d 4MATICクーペ スポーツ(本革仕様)(4WD/9AT)【試乗記】 2017.4.5 試乗記 「メルセデス・ベンツGLC」に優雅なルーフラインが印象的な「GLCクーペ」が登場。2.2リッターの直4ディーゼルターボエンジンを搭載した新型クロスオーバーで、春の淡雪が木々を白く染める富士の裾野を走った。
  • 「三菱エクリプス クロス」デザイン本部長インタビュー 2017.3.7 「三菱エクリプス クロス」がデビュー <PR> 三菱自動車の新しいコンパクトSUV「エクリプス クロス」がジュネーブショー2017でデビュー。スタイリッシュなクーペフォルムをまとうこのニューフェイスに、デザイナーたちはどんな思いを込めたのか。デザイン本部長に話を伺った。
ホームへ戻る