ルノー・トゥインゴ クイックシフト5(5MT)【試乗記】

『オートマと選ぶところがない』 2001.07.28 試乗記 ルノー・トゥインゴ クイックシフト5(5MT-ATモード付き)……149.0万円「トゥインゴはカワイイけれど、オートマがないからァ……」と思っていたアナタに朗報! 2001年7月24日、オートマチックモードを持つ5段MTモデル「トゥインゴ クイックシフト5」が日本に導入された。2ペダル車にして、シフトレバーを操作しないでもドライブ可能。その気になれば、シーケンシャルにギアを変えることもできちゃいます。自動車ジャーナリスト、森 慶太が報告!!


ルノー・トゥインゴ クイックシフト5(5MT)【試乗記】の画像
写真左下は、助手席側エアバッグのOFFスイッチ。
【スペック】
全長×全幅×全高=3425×1630×1435mm/ホイールベース=2345mm/車重=880kg/駆動方式=FF/1.2リッター直4SOHC8バルブ(58ps/5250rpm、9.3kgm/2500rpm)/車両本体価格=149.0万円(テスト車=同じ

写真左下は、助手席側エアバッグのOFFスイッチ。【スペック】全長×全幅×全高=3425×1630×1435mm/ホイールベース=2345mm/車重=880kg/駆動方式=FF/1.2リッター直4SOHC8バルブ(58ps/5250rpm、9.3kgm/2500rpm)/車両本体価格=149.0万円(テスト車=同じ

■本当のオートマを得た

このクルマに乗るのは5年ぶり、ぐらいでしょうか。サッサと結論すると、プレスリリースでのいいぶんを素直に受け入れることができる程度によくなっていた。ブランクが長かったせいでよけいにそう感じられたのかもしれない。
これまで私は、トゥインゴはルノー車としては二軍レベルだと考えていた。けれども最新型を試したいまは一軍半、あるいは準一軍ぐらいに認識を改めたいと思うようになっている。変速が全面的に自動化された「トゥインゴ クイックシフト5」は、安価で“イージー・トゥ・ドライブ”な小型車をほしいと考えている人すべてに躊躇なく推薦することのできる1台だ。まあメデタい。トゥインゴは、今回はじめて本当のオートマを得た。

以前とくらべてずいぶん静かになった。路面の細かい凹凸のアタリの処理も上手くなったような。簡単にいって、ライトバンみたいだった乗りアジがちゃんと乗用車レベルになっていた。あと内装の充実度も。運転席および助手席の形状が普通のルノーのモノになっていて(だいぶ前からそうだったけど)、快適さの向上に関してはそれも大きい。後頭部をくっつけると思わず顔がほころぶヘッドレスト。
同じくだいぶ前からそうなっている部分として、ラクチンなパワステ。やかましくないSOHCエンジン。ミョーに上下に分厚いダッシュボードは、最初の頃こそ違和感が強かったけれど、昨今はもっとあからさまにブワンと肥大して乗りにくいのが溢れかえっているせいか、今回まったく気にならなかった。細かい話だが、助手席エアバッグの装着により分割線が増えて視覚上の印象が少し変わったことも効いているのではないか。



ルノー・トゥインゴ クイックシフト5(5MT)【試乗記】の画像


ルノー・トゥインゴ クイックシフト5(5MT)【試乗記】の画像
クイックシフト5のボディカラーは、 向かって左から「スリーズ・レッド」「ビブラート・ブルー」「ヴェルティゴ・グリーン」「ボレアル・シルバー」「マルゴ・レッド」。

クイックシフト5のボディカラーは、 向かって左から「スリーズ・レッド」「ビブラート・ブルー」「ヴェルティゴ・グリーン」「ボレアル・シルバー」「マルゴ・レッド」。

■エスプリの効いたリフレッシュ

最新型のメダマである完全自動変速機構は「オッケー」のレベル。普通のMT車におけるクラッチの断続と歯車選択をロボットが人間のかわりに操作するようなカタチのシステムだから、「トルコン+遊星歯車列」のいわゆるオートマとまったくいっしょではないけれど(ある段から別の段へ変わる際の谷間が多少もどかしかったりするので)、すくなくとも運転作業の煩雑さに関してはいわゆるオートマと何ら選ぶところがない。それに、たとえば燃費あたりは普通のオートマより間違いなくいいはずだ。

クラッチ操作のみ自動化の「トゥインゴ イージー」と違って、シフトアップ/シフトダウンのたびにギアレバーをイジる必要はないし(いじる必要があることじたいは別にオッケーなのだけどクラッチペダルがないと運転のテンポが狂いがち)、従来ヘタクソだった発進のマナーは、これまた大幅にスムーズになっていた。非常に、メデタい。

あと、メカニズム云々とは関係ないけれど、内外装のカラースキームを定期的に全面入れ替えしているところも評価できる。でまた、その色づかいが毎回けっこういいセンス。あえて陳腐ないいかたをすれば、非常にエスプリの効いたリフレッシュ方法だと思う。意味のない“フルモデルチェンジ”よりよほど良心的だ。

(文=森 慶太/写真=郡大二郎/2001年7月)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

トゥインゴの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • ルノー・ルーテシア インテンス(FF/6AT)【試乗記】 2017.2.9 試乗記 マイナーチェンジを受けた「ルノー・ルーテシア」に試乗。弟分「トゥインゴ」の、日本での人気の高まりもどこ吹く風で、本国フランスでは2016年ベストセラーカーの座を射止めたその実力とは? 愛される理由はどこにある?
  • 「ルノー・ルーテシア」に0.9リッターターボ+5段MTの限定車登場 2017.2.1 自動車ニュース ルノー・ジャポンは2017年2月1日、マイナーチェンジした「ルーテシア」に特別仕様車「ルーテシアS MT」を設定し、同年2月9日に発売すると発表した。100台の台数限定で、価格は199万円。
  • 「ルノー・ルーテシア」がマイナーチェンジ 2017.2.1 自動車ニュース ルノー・ジャポンは2017年2月1日、コンパクトハッチバック「ルーテシア」にマイナーチェンジを実施し、「インテンス/ゼン」グレードを同年2月9日に発売すると発表した。併せて、「アクティフ」の導入も発表。こちらは注文生産で、3月23日に発売する。
  • 日産ノートe-POWER X モード・プレミア(FF)【試乗記】 2017.2.4 試乗記 シリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載する、「日産ノート」のカスタマイズモデル「ノートe-POWER X モード・プレミア」に試乗。高級感を演出した見た目にとどまらない、個性的な走りの質を報告する。
  • マツダ、軽自動車の「フレア」をモデルチェンジ 2017.2.23 自動車ニュース マツダは2017年2月23日、軽自動車の「フレア」を全面改良して発表した。発売は3月2日。“兄弟車”の「スズキ・ワゴンR」と足並みをそろえ、定番スタイルの「HYBRID XG」と、スタイリッシュな「HYBRID XS」の2機種を設定した。
ホームへ戻る