【スペック】206CC 1.6リッター(4AT):全長×全幅×全高=3835×1673×1373mm/ホイールベース=2442mm/車重=1177kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(110ps/5750rpm、15.0kgm/4000rpm)206CC 2リッター(5MT):全長×全幅×全高=3835×1673×1373mm/ホイールベース=2442mm/車重=1152kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(138ps/6000rpm、19.4kgm/4000rpm)

プジョー206CC(5MT)【海外試乗記】

『スーパーヒットの予感』 2001.02.02 試乗記 プジョー206CC(5MT)


プジョー206CC(5MT)【海外試乗記】の画像
インテリアには、「アンドラ」ファブリックと黒の平織りのコンビネーション、それにレザーの2種類のトリムが用意される。CCの着座位置は、ノーマル206と比較して、25mm低くされた。助手席には、ISOFIX対応チャイルドシート取り付け用のアンカーが組み込まれる。

インテリアには、「アンドラ」ファブリックと黒の平織りのコンビネーション、それにレザーの2種類のトリムが用意される。CCの着座位置は、ノーマル206と比較して、25mm低くされた。助手席には、ISOFIX対応チャイルドシート取り付け用のアンカーが組み込まれる。

たたむための工夫

プジョー206CCの「CC」は、クーペカブリオレの略。メルセデスベンツSLKと同様の「電動格納式ハードトップ」を採用し、フルオープンとクーペの2つのボディをひとつのハードウェアで両立させたのが、名前の由来だ。

ルーフを閉じた状態では、そのルックスはどこから見ても100%のクーペボディ。Aピラーから始まる自然なアーチ型のルーフラインが、短く高いリアデッキで収束するサイドプロポーションに、不自然さはまったく感じられない。
ところが、センターコンソールに設けられた小さなスイッチを軽くプッシュするだけで、今度は100%のフルオープンカーへと変貌。テイルリッドは、リア下端を支点にして大きく口を開き、わずか20秒余りでルーフとリアウィンドウが、折り重なるようにしてトランクスペース内に収納されてしまう。

オリジナルの206に比べると、フロントガラスがより大きさを増し、Aピラーの傾斜が強まったことに気付く。実はこうしたリデザインでルーフパネルの面積を減らし、それを収納するトランクルームが無闇に大きくならないように工夫をされているのだ。前述の“自然なプロポーション”は、こうした努力の賜物。ただしそのおかげでフロントガラスがドライバーの眼前に迫る印象が強く、オープンモードでも解放感は意外に乏しいのだが……。

カブリオレ化に伴うボディ補強のための重量増は、100kgを超える。トランク容量は、クーペ時で320リッター、カブリオレにすると150リッター。

カブリオレ化に伴うボディ補強のための重量増は、100kgを超える。トランク容量は、クーペ時で320リッター、カブリオレにすると150リッター。


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クーペとしての実用

搭載エンジンは、2リッターと1.6リッターの2種類。トランスミッションは、前者に5MT、後者に5MTと4ATが用意される。
日本には、早ければ春までに「1.6リッター+4AT」という組み合わせで上陸するはずだ。1.6リッターモデルの動力性能は、オープン化に伴うボディ補強による重量増もあり、加速のポテンシャルは「それなり」ということになりそう。「なりそう」というのは、南仏で行なわれた国際試乗会には、まだAT仕様が用意されなかったからだ。5MTを駆使すれば、かなり活発な動きを見せてくれることは確認出来たのだが……。

1.6リッターと比較すると、2リッターモデルは遥かに活発。なぜか乗り心地のしなやかさなども2リッターの方が上まわる印象で、「出来ればこちらを選んで欲しい」というのが、ぼくの正直な思いだ。
こちらも、2001年中には日本に導入される予定。ただし、MT仕様に限定される。まだまだMT全盛のラテンの国のコンパクトカーである。「2リッターエンジンにマッチするATを、206シリーズには用意していない」というのがその理由だ。

カタログ上は「4人乗り」の206CCだが、後席は緊急用スペースと割り切るべき。大人が寛げる広さはそこにはないし、シートバックも垂直に近いから、体の小さな小学生でも嫌がりそうだ。
もっとも、クーペモード時の、つまりハードトップを折り畳んで収納していないときのトランクスペースはかなりのもの。大型のスーツケースも楽に入りそうで、2+2としてみれば、実用性は極めて高い。
いずれにしても、このモデルの追加によって206シリーズ全体のイメージがさらに向上するのは間違いナシ。スーパーヒットの予感漂う期待のモデルが、206CCだ。

(文=河村康彦/写真=プジョージャポン)

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