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トヨタ自動車
今回最も多くコンセプトカーを出展するトヨタ。FRスポーツ「FXS」やエコカー「ES ³」、ソニーとのコラボレーションで生まれた「pod」など、9車種の興味深いモデルを投入する。さらに、2002年にいよいよF1デビューを飾る「トヨタTF101」や、CARTマシン、全日本GT選手権に出場する「スープラ」など、レーシングマシンを目にすることができる。

 
【スペック】全長×全幅×全高=3520×1630×1460mm/ホイールベース=2310mm/駆動方式=FF/1.4リッター直4ターボディーゼル(直噴)
  ES ³(イーエスキュービック)

フランクフルトショーでデビューした環境対応型コンパクトカー。4シーターで3リッターカー(3リッター/100km)の壁を破ることを目標に開発された。ボディサイズ3520×1630×1460mm、ホイールベース2310mmと、ヴィッツよりひとクラス下のサブBセグメントに属するボディは、アルミ合金製スペースフレームとアルミ合金+樹脂のボディパネルを組み合わせることで、700kgというライトウエイトを実現している。空力性能も優れており、Cd値は0.23だ。
エンジンは1.4リッター直列4気筒のコモンレール式直噴ディーゼルターボで、触媒を装着することでNOxとPMの排出を抑制。さらにハイブリッド技術を応用した減速時の制動エネルギー回収システムや、アイドルストップシステムを搭載している。このエンジンは近い将来欧州仕様のヴィッツ(ヤリス)に積まれるという噂だ。トランスミッションはトルクコンバータ付きのCVT。この結果燃費は2.7リッター/100kmをマークするという。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4735×1815×1685mm/ホイールベース=2715mm/駆動方式=FF/トヨタFCスタック(燃料電池)
  FCHV-4(エフシーエイチヴィフォー)

FCHVとはFuel Cell Hybrid Vehicleの略で、つまりは水素と酸素を化学反応させて電気を取り出す燃料電池を積んだハイブリッドカーのこと。FCHV-4はクルーガーVのシャシー/ボディを流用したモデルで、燃料となる高圧水素をタンクに貯蔵するシステムを採用。最高出力90kWの高性能固体高分子燃料電池と最高出力80kW(108ps)、最大トルク260N・m(26.5kgm)を発生する高性能永久磁石式同期型モーターの組み合わせにより、ガソリン車と同等の加速性能とガソリン車の3倍の低燃費を実現。1回の水素燃料供給による航続距離は250kmで、すでに日本では公道走行試験が始まっており、アメリカでも走行試験が開始されている。

 

写真はFCHV-4
  FCHV-5(エフシーエイチヴィファイヴ)

FCHV-4同様クルーガーVをベースにした燃料電池車だが、こちらは炭化水素系燃料CHF(Clean Hydrocarbons Fuel)から、トヨタが独自に開発した改質器により水素を取り出し、発電するシステムを搭載している。燃料となるCHFは、石油だけでなく天然ガスや石炭からも合成可能な、硫黄分の少ない次世代の液体燃料で、ガソリンエンジン車の燃料としても共用できることから、既存の燃料供給インフラ(ガソリンスタンド)が使えるというメリットを持つ。燃料電池やモーターなどの主な構成部品はFCHV-4と同じだが、室内スペースを犠牲にすることなく床下に収められている。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4150×1870×1110mm/ホイールベース=2500mm/駆動方式=FR/4.3リッターV8
  FXS(エフエックスエス)

全長4150×全幅1870×全高1110mmという、ワイド&ローのプロポーションを持つオープンボディのフロントミドにV8DOHC4.3リッターエンジンを搭載、後輪を駆動するトラディショナルな2シータースポーツ。高い運動特性と限界域における安定性を両立させるため、エンジンを後退させて前後オーバーハングを極限まで切り詰め、50:50の前後重量バランス、小さなヨー慣性モーメントおよび低い重心高を実現。1300kgという車重とも相まって、スポーツカーとして高次元での走りを達成したという。エクステリア/インテリアには、ブガッティやデラヘイなどの1930年代のフランス製高級スポーツカーを思わせる、デカダンなムードが漂う。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4115×1850×1550mm/ホイールベース=2490mm/駆動方式=4WD
  RSC(アールエスシー)

RSCとは「頑丈な、いかつい」を意味するRugged(ラギッド) Sport Coupeの略で、世界ラリー選手権で活躍するオフロードレースカーからインスピレーションを得たというコンセプトモデル。その名のとおり攻撃的なスタイリングの2+2クーペボディに4WDメカを組み合わせた次世代スポーツカーのデザインスタディである。エクステリアのみならず、高位置にレイアウトされたシーケンシャル式のシフトレバー、フルハーネスシートベルト付きのカーボンファイバー製バケットシートなどを装備。カーペットがなくフロアはアルミ板むき出しというインテリアにも、コンペティションマシンのイメージが色濃く投影されている。ベースはRAV4。

 

【スペック】全長×全幅×全高=3930×1800×1860mm/ホイールベース=2500mm/駆動方式=FF/1.5リッター直4
  pod(ポッド)

ソニーとのコラボレーションにより開発された、クルマを道具でなくパートナーとしてとらえたという、自動車版「アイボ(AIBO)」。目(ヘッドランプ)、眉(フードモール)、手足(タイヤ)、尻尾(アンテナ)などの色や動きで喜怒哀楽の感情表現を行い、ドライバーの嗜好を記憶したり、経験に従って走行特性を変化させたりする成長機能を備えている。それらは言ってみればアイボと同じだが、ステアリングホイールやペダル類に替わり、手だけで操作するコントローラーによって運転(操縦)を可能にした「ドライブ・バイ・ワイヤー」システムは注目に値する。クルマとしての基本的な機構は1.5リッターガソリンエンジンによるFFと、ごくコンベンショナル。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4850×1825×2030mm/ホイールベース=2900mm/駆動方式=FF/3.0リッターV6
  DMT(ディーエムティー)

Drive Mode(移動)とStay Mode(滞在)の2つの楽しみ方ができるからDual Mode Traveler、略してDMT。基本的な成り立ちはエスティマのプラットフォーム上に、パーティションで仕切られたハイルーフのコクピットとフラットでスクエアなボックススペースを載せたものである。コクピット部分がDrive Mode、ボックス部分がStay Modeで、後者はユーザーの好み、個性に応じて自由に創出できる空間と謳うが、つまりは豪華なパネルバンといったところか。「バリアブルヒドゥンディスプレイ」と呼ばれる、半透明の樹脂で覆われたインパネに、スイッチオンすると各種メーター類が浮かび上がってくる光景は、もはや使い古された表現だが近未来的である。

 

【スペック】全長×全幅×全高=3855×1695×1530mm/ホイールベース=2370mm/駆動方式=FF/1.3リッター直4
  ist(イスト)

SUVのアクティブ感、ワゴンのユーティリティ、スペシャルティのスタイリッシュ感をクロスオーバーさせたという、新たなプレミアムコンパクト。プラットフォームはヴィッツ兄弟と共通のため全長は3855mmとコンパクトなのだが、17インチのホイール/タイヤを収めるために張り出したフェンダーのおかげで全幅は小型車枠いっぱいの1695mm。大径タイヤが路面をしっかりグリップするため、キビキビと小気味よく走行するそうだが……。1.3リッター直4エンジンをはじめ中身もヴィッツ兄弟と同じで、完成度の高さからみて市販も間近であろう。ちなみに車名のイストとは、ピアニストやギタリストなどの「~する人」を意味する“ist”のことだそうである。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4365×1775×1600mm/ホイールベース=2600mm/駆動方式=FF/1.8リッター直4
  VOLTZ(ヴォルツ)

ミニバンのスペース、クーペのスポーティさ、SUVの力強さやセダンの実用性など、さまざまな要素を兼ね備えたSUVならぬSUW(スポーツユーティリティワゴン)。今年初頭のデトロイトショーでデビューしたトヨタ・マトリックスを国内向けにアレンジしたものだが、エクステリアの雰囲気はマトリックスの兄弟車としてGMのポンティアック・ディヴィジョンから販売されている「バイブ」に近い。ベースはカローラ系で、パワートレインはセリカやカローラフィールダーの上級モデルと共通の190psを発生する1.8リッター直4ユニット+6段MT、駆動方式はFF。車名のVOLTSはVOLT(電圧)からの造語。発売される日も遠くないだろう。

 

【スペック】全長×全幅×全高=3695×1675×1535mm/ホイールベース=2370mm/駆動方式=FF/1.3リッター直4
  Will VC(ウィルヴィシー)

ヴィッツをベースとする「WiLLプロジェクト」の第3弾。トヨタによれば「丸いキャビンと力強いフェンダーのダイナミックな対比により、コンパクトさと存在感の両立を狙ったフューチャリスティック・コミュータースタイル」というエクステリアデザインは、要するにファンシー系の「WiLL Vi」と“ガンダム系”の「WiLL VS」の中間といったところか。スタイリングと同等か、それ以上かもしれないセールスポイントは、インパネ中央に鎮座した「G-BOOK」と呼ばれる次世代双方向通信システム。車内から直接ネットワーク上の豊富なコンテンツをダウンロードして情報を得られるほか、パソコンや携帯電話などからメモリーカードを通じて取り込むことも可能という。

 

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