【スペック】全長×全幅×全高=4240×1775×1300mm/ホイールベース=2570mm/車重=1230kg/駆動方式=FR/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(200ps/7000rpm、20.9kgm/6400-6600rpm)/価格=279万円(テスト車=419万2590円) ※数値はベースモデル「トヨタ86 GT」(MT仕様)

トヨタ86 “TRD Performance Line装着車”(FR/6MT)【試乗記】

素材の素性がわかってる 2012.06.24 試乗記 トヨタ86 “TRD Performance Line装着車”(FR/6MT)
……419万2590円

トヨタのレーシングカー開発を担うTRDブランドから、FRスポーツカー「86」用のスペシャルパーツが登場。その効果のほどをワインディングロードで試した。

容易にいじれぬ「トヨタ86」

昨年お披露目されて以来、久々の和製スポーツカーとして注目を浴び続けている「トヨタ86」(と「スバルBRZ」)。とはいえ、新車としての情報はすでに行き届いた感もあり、次なる話題は当然カスタム。平たく言えば、“チューニング”だろう。
トヨタも発売当初から、「86はカスタマイズを前提としたモデルである」と公言しており、いまアフターパーツの世界では、各メーカーが、血眼になってそのパーツ製作に取り組んでいる。

ただしこの86というスポーツカー、カスタマイズが推奨される割には、ちょっとやっかいなところがある。

異例と言っていいほど絶妙にとられた前後の重量バランス、水平対向エンジンがもたらすたぐいまれな低重心。それらに対してメーカーが施したサスペンション・ジオメトリーも、かなり熟慮されたものになっており、これ以上手を入れる必要性があまり感じられない。いや、むしろ変に手を加えてしまうと、ノーマルのバランスを“改悪”してしまうことの方が多くなる。

実際、アクセル全開率の高いサーキットで数台のチューンド86を試したことがあるが、ただ限界領域が上がっただけで、本来86が持っている「軽やかさ」をスポイルしてしまっている車両も見受けられた。

だから、「いかに86をチューンすべきか?」というテーマに対して“トヨタのワークスファクトリー”であるTRDがどのような答えを出すのか、とても興味があった。

写真のドアキャッチ金具は、TRD自慢の新開発パーツ「ドアスタビライザー」。ドアとボディーとの隙間をなくすことでボディー全体のねじれ剛性をアップ。ハンドリングのダイレクト感が増すという。
写真のドアキャッチ金具は、TRD自慢の新開発パーツ「ドアスタビライザー」。ドアとボディーとの隙間をなくすことでボディー全体のねじれ剛性をアップ。ハンドリングのダイレクト感が増すという。
本革巻きシフトノブ(1万500円)。アルミが露出する上面がくぼんでいるのは、そこが熱くなる夏場などに直接触れないようにするための配慮だ。
本革巻きシフトノブ(1万500円)。アルミが露出する上面がくぼんでいるのは、そこが熱くなる夏場などに直接触れないようにするための配慮だ。
オリジナルエアロパーツは、ボディー下端に取り付けるもののほか、トランクリッド用のスポイラーも用意される。
オリジナルエアロパーツは、ボディー下端に取り付けるもののほか、トランクリッド用のスポイラーも用意される。

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