【スペック】全長×全幅×全高=4640×1940×1265mm/ホイールベース=2680mm/車重=1720kg/駆動方式=FR/6.2リッターV8DOHC32バルブ(571ps/6800rpm、66.3kgm/4750rpm)/価格=2590万円(テスト車=2977万円)

メルセデス・ベンツSLS AMGロードスター(FR/7AT)【試乗記】

スーパー“ゴージャス”スポーツカー 2012.06.13 試乗記 メルセデス・ベンツSLS AMGロードスター(FR/7AT)
……2977万円

571psのパワーを誇るメルセデス・ベンツのスーパースポーツ「SLS AMG」。そのオープンバージョン「ロードスター」の走りを、ワインディングロードで試した。

その名も語る、孤高のスタイル

2009年にクーペモデルが発表された当初から、誰もが脳裏にイメージをしたであろうオープンボディーの「SLS AMG」――2011年のフランクフルトモーターショーでデビューを飾ったそのロードスターバージョンが、今、目の前にある。
このモデルがカブリオレでもコンバーチブルでもなく、あえてよりストイックなオープンカーのイメージを放つ「ロードスター」を名乗った理由は、そのたたずまいを見れば一目瞭然だ。

「マグノモンツァグレー」なる、ちょっと怪しい(?)ステルス機のようなマット色のボディーに、ベージュ色のトップを組み合わせた今回のテストカーは、端的に言って、ルーフを開いた状態のほうが自然で、かつスタイリッシュに見える。そこには、昨今流行のクーペカブリオレが追い求めるような、「一粒で二度おいしい」といった姑息(こそく)な考え方など、みじんも感じられない。

さらに言うなら、ルームミラー越しの後方視界も、ルーフを閉じたときは、かなり制限される。クローズドの状態では、ミラーに映る面積の半分をソフトトップが覆い隠してしまうからだ。
そう、このモデルのデザインには、「クローズド状態でのルックスや使い勝手は、ガルウイングが売りのクーペに任せておけ」という潔さがあふれている。際立って長いノーズが大いに強調され、“孤高のプロポーション”が描き出されるオープン状態こそ、このモデルならではの姿なのだ。

2590万円の価格は、ガルウイングが特徴のクーペに比べ、160万円のプラス。「それはまぁ、コンパクトカーが楽に買えてしまうほどの差ではあるけれど、“元値”の割合からすれば大した事はないのか……」という思いもよぎるもの。
もっとも、前述のボディーカラー(50万円)、カーボンセラミックブレーキ(140万円)、バング&オルフセンのオーディオ(90万円)……と、気前良くオプションアイテムを追加したこの個体の総額は、ほぼ3000万円。その差額分だけで「Cクラス セダン」のベーシックモデルが買えてしまうという計算になるわけだが。

日本では2011年9月に発売された「メルセデス・ベンツSLS AMGロードスター」。ルーフは、はやりのメタルトップではなく、古典的なソフトトップが採用される。開閉に要する時間は11秒で、50km/hまでの速度域なら操作が可能。(写真をクリックすると、ルーフの開く様子が見られます)
日本では2011年9月に発売された「メルセデス・ベンツSLS AMGロードスター」。ルーフは、はやりのメタルトップではなく、古典的なソフトトップが採用される。開閉に要する時間は11秒で、50km/hまでの速度域なら操作が可能。(写真をクリックすると、ルーフの開く様子が見られます)
シート地には高級なナッパレザーがおごられる。また、カラーは写真の単色のほか、ツートンカラーのものも用意される。
シート地には高級なナッパレザーがおごられる。また、カラーは写真の単色のほか、ツートンカラーのものも用意される。
荷室の容量は173リッター。クーペ(176リッター)とさほど変わらぬスペースが確保される。
荷室の容量は173リッター。クーペ(176リッター)とさほど変わらぬスペースが確保される。

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