【スペック】全長×全幅×全高=4199×1786×1480mm/ホイールベース=2578mm/車重=1545kg/駆動方式=FF/交流同期電動機(永久磁石式同期型モーター)(最高出力85kW<115ps>、定格出力50kW<68ps>、最大トルク270Nm<27.5kgm>)※プロトタイプ

フォルクスワーゲン・ゴルフ ブルー e モーション プロトタイプ(FF/1AT)【試乗記】

未来はそれほど遠くない 2012.06.12 試乗記 フォルクスワーゲン・ゴルフ ブルー e モーション プロトタイプ(FF/1AT)

「フォルクスワーゲン・ゴルフ」ベースの電気自動車が日本にやってきた。2013年の本国発売を前にして、その仕上がり具合はいかに?

航続距離は150km

「フォルクスワーゲン・ゴルフ」の電気自動車、「フォルクスワーゲン・ゴルフ ブルー e モーション」に乗る機会を得た。同車を使った国際的な体験ツアーが企画され、ドイツ、イギリス、オランダなど西欧8カ国に加え、日本でも試乗会が開催されたのだ。体験ツアーに用意された合計24台のゴルフ e モーションのうち、5台が日本にやってきた。

ゴルフ e モーションは、ゴルフVIの後席および荷室床下にリチウムイオンバッテリーを搭載し、フロントに搭載されたモーターを駆動するピュア電気自動車(EV)である。ノーマルゴルフとの外観上の違いはあまりないが、注意深く観察すると、ノーズの黒いグリルがダミーになり、後ろ姿ではテールにパイプがないことに気がつくかもしれない。そのほか、ルーフにはソーラーパネルが装着される。ここで発電した電気は、車両の電装システムと換気システムに用いられる。

充電口は、フロントの「VW」マークと右Cピラーの旧給油口に設けられる。欧州工業規格に準じた三相400VのAC電源と、家庭用220/230V電源に対応。後者では、5時間ほどでフル充電可能だという。
フォルクスワーゲンが支持する充電方式は、「コンボ充電システム」と呼ばれるタイプで、先行する日本の「CHAdeMO(チャデモ)」に対抗して、ドイツおよびアメリカの自動車メーカーが推奨する方式だ。充電口が一つですみ、コストを抑えられるのがウリ。もちろん、充電器とクルマ間の通信プロトコルもチャデモ方式とは異なる。

充電を受ける側、ゴルフ e モーションのバッテリー容量は26.5kWh。リチウムイオンバッテリーを6個ずつ束ねたモジュールを30ユニット集めたもので、総重量は315kgだ。気になる航続距離は、「まだ開発中」との注釈付きで150kmとされる。
ドイツ連邦統計局がまとめた数値によると、就業者の6割が通勤にクルマを使い、うち45.8%が片道10km以下、28.1%が10〜25km、それ以上の距離をクルマで走るユーザーは16.2%にすぎないという。ゴルフ e モーションの航続距離は、もちろんエアコンやヒーターの使用状況にもよるが、日常的な用途には「まず十分」ということだ。

国際的な体験ツアーが開催され、日本には計5台が上陸。
国際的な体験ツアーが開催され、日本には計5台が上陸。
充電用ポートは二つある。一つ目はノーズのエンブレムの下。
充電用ポートは二つある。一つ目はノーズのエンブレムの下。
もう一つはCピラーのフューエルリッド下にある。
もう一つはCピラーのフューエルリッド下にある。
サンルーフ部にはソーラーパネルが装着される。換気装置などに電気を供給し、駐車中の車内温度の上昇を防ぐ。
サンルーフ部にはソーラーパネルが装着される。換気装置などに電気を供給し、駐車中の車内温度の上昇を防ぐ。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ゴルフの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ ストリートエディション(FF/6AT)【試乗記】 2016.9.8 試乗記 「GTI」シリーズの誕生40周年を祝う限定モデル「フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ」に、第2弾となる「ストリートエディション」が登場。エンジンやドライブトレインなど、各所に施された独自のチューニングが織り成す走りを試した。
  • フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディション(FF/6AT)【試乗記】 2016.7.12 試乗記 “GTI”の誕生40周年を祝うアニバーサリーモデルとして、パフォーマンスを突き詰めた「フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディション」が登場。専用の空力パーツや電子制御LEDで武装した、限定モデルの走りを試す。
  • BMW M4 GTS(FR/7AT)【試乗記】 2017.1.10 試乗記 BMW M社が、そのモータースポーツテクノロジーを集約して開発した“公道走行も可能”なレーシングマシン「BMW M4 GTS」。巨大なリアスポイラーに、室内から鈍い光を放つロールバーなど、見た目からしてただ者ではないモンスターマシンの走りをリポートする。
  • スバルBRZ GT(FR/6MT)【試乗記】 2017.1.4 試乗記 「スバルBRZ」のラインナップに新たに設定された走りのグレード「GT」に試乗した。ZF製のザックスダンパーやブレンボのブレーキがおごられて操縦安定性に磨きがかかっただけでなく、フラッグシップグレードにふさわしい洗練をも手にしていた。
  • 日産GT-Rトラックエディション engineered by nismo(4WD/6AT)【試乗記】 2016.12.27 試乗記 「日産GT-R」のなかでも、標準仕様のルックスの下にNISMOチューンのボディーとアシを隠し持つ、特異なキャラクターの「トラックエディション engineered by nismo」。マニア心を刺激する、このグレードならではの魅力をリポートする。
ホームへ戻る