【スペック】全長×全幅×全高=4868×1854×1471mm/ホイールベース=2874mm/駆動方式=FR/2.2リッター直4ディーゼルターボ(204ps、51.0kgm)+モーター(27ps、25.5kgm)(欧州仕様車)

メルセデス・ベンツE300ブルーテック ハイブリッド(FR/7AT)【海外試乗記】

究極のメッセンジャー 2012.06.04 試乗記 メルセデス・ベンツE300ブルーテック ハイブリッド(FR/7AT)

2010年のジュネーブショーで発表された「E300ブルーテック ハイブリッド」。残念ながら日本への導入は未定だが、メルセデス・ベンツのディーゼルエンジンに電気モーターを組み合わせた究極の低燃費車をドイツで試乗した。

ディーゼルハイブリッドの使命

熱効率が高く高負荷にも強いディーゼルエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせる。文字通り、鬼に金棒の効果が期待できそうだが、実現にはいくつかの関門がある。

技術的には十分可能でも、もともと燃費にたけたそれにモーターを加えても伸びしろの実感が少ない……というのもそのひとつだろう。何よりイニシャルコストの高いディーゼルエンジンに電池とモーターを積むとあらば、コストの倍乗せで価格競争力が確保できないというのはメーカーの本音だ。

「ハイブリッドがヨーロッパで受け入れられない大きな理由は、効率に対するコストの問題というのがわれわれの考えです」

Eクラスハイブリッドのプロジェクトリーダーを務めるミハエル・ヴァイス氏は、その本音をあっさり言ってのけた上で、「E300ブルーテック ハイブリッド」の商品性についてこのように説明した。
「しかし昨今のヨーロッパでも、社会的責任を果たすべく、より燃費のいいクルマを導入したいという機運はあります。例えばスペインやフランスなどでは、CO2の具体的な排出量抑制目標を自主的に掲げて活動している企業も多くある。そういうニーズに応えるのも、このクルマの重要な使命となります」

言わずもがな、ヨーロッパでのEセグメントのニーズはその半数近くがフリートとなる。すなわち使われるクルマがどれほどの環境性能を有しているのかというのは、企業の姿勢を示すことにもなりかねない。この辺りの事情はどの国でも大差はない。

これらを踏まえて、E300ブルーテック ハイブリッドは、ベースモデルともいえる「E250 CDI」に対して実質3000ユーロ(約30万円)のエクストラでのハイブリッド化を実現した。コスト圧縮を可能にした最大の理由は、先に導入されている「S400ハイブリッド」とシステムの基本が共有化されているからだ。

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