トヨタ、新型「カローラ」を発売

2012.05.11 自動車ニュース
11代目「カローラ」のセダンモデル「アクシオ」。なお、「アクシオ」「フィールダー」ともに1.5リッター・FF・CVTモデルは、6月11日に発売となる。
トヨタ、11代目「カローラ」を発売

トヨタ、新型「カローラ」を発売

トヨタ自動車は2012年5月11日、「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」をフルモデルチェンジし、発売した。

「カローラ アクシオ」
「カローラ アクシオ」
「カローラ フィールダー」
「カローラ フィールダー」

■ファミリーカーの原点へ

1966年(昭和41年)に登場するや、わずか3年で国内販売ナンバーワンの座を手に入れた初代「カローラ」。コンパクトなボディーに高い実用性と扱いやすさ、そして安心を乗せ、日本のファミリーカーの代表として、長きにわたり市場をリードしてきた。

そんなカローラが、誕生から46年目にあたる2012年にフルモデルチェンジを受け、11代目へと生まれ変わった。新型がテーマとして掲げるのは、「大人4人が安心・安全・快適に長距離を移動できる最小のクルマ」。ボディーサイズを小さくし、小排気量エンジンを追加するなどして、時代が求める環境性能と走りの両立が図られた。

ラインナップは旧型同様、セダンの「カローラ アクシオ」と、ワゴンの「カローラ フィールダー」の2タイプ。価格は、カローラ アクシオが、1.5X(5MT仕様)の137万7000円から、カローラ フィールダーが1.5X(5MT仕様)の153万2000円から。

落ち着いた空間を追求した「アクシオ」のインテリア。
落ち着いた空間を追求した「アクシオ」のインテリア。
インテリアカラーは、「アクシオ」にはベージュとグレー、「フィールダー」にはブラックが設定される。
インテリアカラーは、「アクシオ」にはベージュとグレー、「フィールダー」にはブラックが設定される。
カローラの生産工場は相模原工場から、国内第3の拠点であるセントラル自動車の宮城工場へと移管された。なおセントラル自動車は、2012年7月1日に発足するトヨタ自動車東日本に統合の予定。
カローラの生産工場は相模原工場から、国内第3の拠点であるセントラル自動車の宮城工場へと移管された。なおセントラル自動車は、2012年7月1日に発足するトヨタ自動車東日本に統合の予定。

■全長をアクシオで50mm、フィールダーで60mm短縮

モデルチェンジのたびにボディーサイズが大きくなるクルマが多いなか、新型カローラは引き続き5ナンバー枠を維持しただけでなく、アクシオで50mm、フィールダーで60mm、フロントオーバーハングが短縮され、ともに全長は4360mmになった。ちなみに、2600mmのホイールベースと920mmのリアオーバーハングは旧型と同じで、かつ、アクシオとフィールダーで共通である。これにより、最小回転半径が旧型よりも0.2m小さい4.9mになり、取り回し性が向上している。

その一方で、リアニースペースはアクシオ、フィールダーともに40mm拡大。また、フィールダーの荷室は長さ90mm延長し、容量で4リッター(いずれも5名乗車時)拡大するなど、パッケージングの改善が図られている。開発コンセプトが「ビッグスペースコンパクト」というのも納得がいく。

エクステリアも、全長が短くなったことにはまず気づかないくらい、存在感を増している。例えばフロントマスクは、アクシオとフィールダーではディテールは異なるものの、ワイドなV字型のグリルを採用することで、アクシオは高級感を、フィールダーはダイナミックさをそれぞれアピールする。インテリアは、ダッシュボードを“紡錘(ぼうすい)型”とすることで、限られたスペースにもかかわらずワイド感を演出。また、プラスチックのシボや加飾パネルなどを工夫することで質感の向上を目指した。センタークラスターの角度を巧みに設定することで操作性をアップさせるなど、見やすさ、使いやすさが向上したのも見逃せない。

「アクシオ」には1.5リッターのほか、4代目から9代目モデルに設定されていた1.3リッターが復活した。「フィールダー」は、1.5リッターと1.8リッターの2本立て。
「アクシオ」には1.5リッターのほか、4代目から9代目モデルに設定されていた1.3リッターが復活した。「フィールダー」は、1.5リッターと1.8リッターの2本立て。
トヨタ、新型「カローラ」を発売の画像
合計6個のSRSエアバッグシステムが標準装備される。
合計6個のSRSエアバッグシステムが標準装備される。

■1.3リッターエンジンが復活

エンジンは、先代アクシオでは1.5リッターと1.8リッターが用意されていたのに対し、新型アクシオでは1.8リッターが廃止され、代わりに1.3リッターが復活した。「1NR-FE」型の1.3リッターは最高出力95ps、最大トルク12.3kgmと必要十分な性能を確保しながら、CVTとの組み合わせでJC08モード燃費20.6km/リッターを実現。また、1.5リッターの1NZ-FEの場合、CVTとアイドリングストップ機能(オプション)を搭載するFF車では、21.4km/リッターの燃費をマークしている。

一方、フィールダーには、アクシオと同じ1.5リッターに加えて、1.8リッターの「2ZR-FAE」を搭載。140psと17.5kgmのスペックを誇るとともに、吸気バルブリフトの連続可変機構を備える「バルブマチック」の改良や、組み合わされるCVTの制御を最適化することで16.6km/リッターの燃費を実現している。

安全性の点では、運転席/助手席エアバッグに加えて、サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ、スタビリティーコントロールのVSCを全車標準装着。さらに、全方位コンパティビリティー構造の「GOA」や歩行者傷害軽減ボディー構造の採用などにより、J-NCAP最高ランクの5つ星の獲得を狙う。

そのほかにも、オートマチックハイビームや運転席ベンチレーション&ヒーター付きファブリックシート、オート格納・リバース連動機能付きドアミラーなどを設定して、快適性や操作性の向上を図っている。

このように、使いやすさ、環境性能、安全性を磨き上げた新型カローラ アクシオとフィールダー。ハイブリッドカーに人気が集中するなか、伝統のファミリーカーがどれだけ共感を得られるか、興味津々である。

(文=生方聡)

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