【スペック】全長×全幅×全高=4580×1740×1465mm/ホイールベース=2645mm/車重=1360kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(150ps/6200rpm、20.0kgm/4200rpm)/価格=222万6000円(テスト車=266万7000円)

スバル・インプレッサG4 20i-S(4WD/CVT)【ブリーフテスト】

スバル・インプレッサG4 20i-S(4WD/CVT) 2012.05.07 試乗記 ……266万7000円
総合評価……★★★★

「スバル・インプレッサG4」の上級グレード「2.0i-S」に試乗。その実力を項目ごとにチェックした。

“こだわり”が伝わる走り

「手頃なサイズで、走りのいいクルマ」。
ドイツ車、フランス車、イタリア車だったら、この条件にあてはまる1台を探すのはさほど難しくない。けれども、日本車のなかから選ぶとなると、意外に選択肢は限られるような気がする。

2011年11月にデビューした新型「インプレッサ」は、ヨーロッパ車を乗り継いできたファンにも受け入れてもらえる“高品質な走り”が最大の魅力だ。
“走り”といっても、必ずしもスポーティーなドライビングを意味するわけではない。インプレッサの上質な乗り心地、そして安心感の強いハンドリングは、毎日のちょっとした買い物や週末の日帰りドライブでも実感できるはず。ヨーロッパの良質なファミリーカーと共通するこの乗り味は、ボディーやサスペンションのコストをケチることなく、丹念に技術を磨き上げていくなかでできあがったものだろう。

いっぽうで、スバルならではの個性も息づいている。半世紀近い歴史を誇る水平対向エンジンは、回転バランスが良好かつ重心が低いことに加え、フロントサスペンションを支えるのに理想的な位置に、しっかりとしたメンバー(強度部材)を通すことを可能とし、結果としてハンドリングの向上にも役立っている。これと組み合わされる「シンメトリカルAWD」も、4WDのエキスパートであるスバルらしい完成度を誇っている。

あえて難点を挙げるとすれば、アメリカ市場を意識しすぎたかのようなアクの強いデザインくらいか。走りがヨーロッパナイズされているだけに、いささかちぐはぐに映る。色気に欠けるインテリアもちょっと物足りない。とはいえ、日常的に実感できる上質な走りは、そうした弱点を補ってあまりある。しかも、車両価格は最上級グレードでも200万円+αと良心的。新型インプレッサは、“ホンモノ”を知るクルマ好きにも安心して薦められる一台だ。

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