【スペック】全長×全幅×全高=3835×1690×1380mm/ホイールベース=2365mm/車重=1190kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(134ps/6750rpm、16.3kgm/4400rpm)/価格=279万円(テスト車=同じ)

ルノー・ウインド ゴルディーニ(FF/5MT)【試乗記】

よみがえるスポーツマインド 2012.04.27 試乗記 ルノー・ウインド ゴルディーニ(FF/5MT)
……279万円
ルノーの2シーターオープン「ウインド」にファッション性を高めた上級グレード「ゴルディーニ」が登場。その走りを試した。

「ルノースポール」と「ゴルディーニ」

箱根山中のパーキングでクルマを止めたら、別件で来ていた某誌の編集長が「おしゃれだねー」と声を掛けてきた。もちろんドライバーのことではなく、「ウインド ゴルディーニ」への言葉だ。彼にとっては「ゴルディーニ=おしゃれ」に映ったらしい。

車名のゴルディーニは、かつてルノーで高性能エンジンの開発に携わったアメデ・ゴルディーニから取ったものだ。だからルノーがこの名前を、ボディーやインテリアを60年代テイストに仕立てたファッション性重視のスポーツモデルとして復活させたことに、違和感を抱いた人もいた。

ただしルノーは、彼が関与した第1号車ですでに「ドーフィン ゴルディーニ」と、ゴルディーニの名をブランドとして起用した実績がある。しかもこのドーフィン ゴルディーニと後継車の「R8ゴルディーニ」に乗った経験から言えば、どちらも硬派なスポーツセダンではなく、装備が充実し、快適性にも配慮した4ドアGTだった。

その後ゴルディーニの名前は、「アルピーヌ」ともども「ルノースポール(RS)」という新しい組織に統合された。高性能車としてのゴルディーニの血は、RSに継承されたわけだ。ただしそれは、モダンなスポーツモデルであり続けてきた。フランス人は先進を好み、レトロに背を向ける傾向があるから当然だ。ところが周囲の国ではここへきて、スポーティーカーには何らかの形でヘリテージ性を持たせることが当然になった。

だからルノーは、かつてのゴルディーニが持っていたエッセンスを、テクノロジーとファッションに分け、前者はルノースポールとして継承させ、後者を新生ゴルディーニとして復活させたのだろう。ゆえに本国ではRSではない「トゥインゴ」や「ルーテシア(現地名:クリオ)」にも、ゴルディーニは用意されている。

今のユーザーは、ミニバンにエアロパーツを装着することで分かるように、スタイルとパフォーマンスは別物と考える傾向がある。スポーティーという記号をテクノロジーとファッションに分けたルノーの手法は、時代にフィットしていると思う。

ボディーのホワイトストライプには「G」の紋様が。
ボディーのホワイトストライプには「G」の紋様が。

ルノー・ウインド ゴルディーニ(FF/5MT)【試乗記】の画像
「ウインド ゴルディーニ」は、ボンネットやテールゲートのホワイトストライプのほか、フロントグリル左右、ドアミラーカバー、ルーフカバーカウルが白くペイントされる。
「ウインド ゴルディーニ」は、ボンネットやテールゲートのホワイトストライプのほか、フロントグリル左右、ドアミラーカバー、ルーフカバーカウルが白くペイントされる。

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