メルセデス・ベンツが新型「Bクラス」を発売

2012.04.25 自動車ニュース
「B180ブルーエフィシェンシー スポーツ ナイトパッケージ」
メルセデス・ベンツが新型「Bクラス」を発売

メルセデス・ベンツが新型「Bクラス」を発売

メルセデス・ベンツ日本は2012年4月25日、6年ぶりにフルモデルチェンジしたコンパクトモデルの「Bクラス」を発売した。

「ナイトパッケージ」はスポーティーさを際立たせるパッケージオプション。ホイールサイズが18インチになる。
「ナイトパッケージ」はスポーティーさを際立たせるパッケージオプション。ホイールサイズが18インチになる。
受注生産の「エクスクルーシブパッケージ」ではウォールナットのパネルが選択可能。
受注生産の「エクスクルーシブパッケージ」ではウォールナットのパネルが選択可能。
「EASY-VARIO PLUS(イージーバリオプラス)」オプションを選択すると、ラゲッジフロアの高さ調節機構(写真では下段に固定)と後席スライド機構が加わる。
「EASY-VARIO PLUS(イージーバリオプラス)」オプションを選択すると、ラゲッジフロアの高さ調節機構(写真では下段に固定)と後席スライド機構が加わる。

■新フロアでタワーパーキングもOKに

2011年秋のフランクフルトショーでデビューした新型「Bクラス」。最新のメルセデス各モデルに通じるシャープな印象のヘッドライトとサイドの彫刻的なキャラクターラインを除いては、全体的な印象は先代と大きくは変わらない。しかし、実際にはプラットフォームからパワートレインまで、すべてが一新されている。

最大の変化は、1998年デビューの初代「Aクラス」以来、FFコンパクト・メルセデスの特徴だった「サンドイッチコンセプト」と称する二層構造のフロアを捨て去ったことだろう。そもそも「サンドイッチコンセプト」は、電気自動車や燃料電池車化に備え、蓄電池や燃料電池の収納スペースを確保するための設計とされていた。それを廃したとはいうものの、メルセデスによれば、新型プラットフォームもそうした代替駆動システムの搭載に備えたモジュラー構造となっているという。

フロア構造がシンプルになったことで、全高は先代型より65mmも低い1540mmとなった。これは日本のタワーパーキングに多い上限1550mmに収まる数字である。そのほか主要な寸法は、ホイールベースが先代より80mmも短縮され2700mm。全長は逆に90mm延びて4365mmで、全幅はほとんど変わらず1785mm(+5mm)となっている。

車高が低められたことで、ワイド&ローのプロポーションが強調されたボディーは、空力特性も大幅に向上。Cd値は先代の0.30に対して、クラス最高水準となる0.26を達成している。なお、全高は低くなったものの室内高は先代型を上回っており、ホイールベースも短縮されたにもかかわらず、先代型の特徴だった広い室内空間は損なわれていない。

エンジンは122psと20.4kgmを発生する1.6リッター直4ターボのみの設定。
エンジンは122psと20.4kgmを発生する1.6リッター直4ターボのみの設定。

メルセデス・ベンツが新型「Bクラス」を発売の画像
発表会では、メルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス社長と上野金太郎副社長がTシャツ姿で登場。
発表会では、メルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス社長と上野金太郎副社長がTシャツ姿で登場。

■エンジン1種、基本グレード2種のシンプルな構成

新型「Bクラス」のもうひとつの大きな特徴が、刷新されたパワートレイン。先代の日本仕様のエンジンは直4SOHCの2リッター(B200)と1.7リッター(B180)だったが、新型は新開発された1.6リッター直4DOHC直噴ターボのみ。最新の直噴システムを用いたBlueDIRECTテクノロジーやECOスタートストップ(アイドリングストップ)機能を導入し、最高出力122ps/5000rpm、最大トルク20.4kgm/1250-4000rpmを発生する。いっぽう燃費はJC08モードでリッターあたり16.0kmと、先代に比べ約19%改善されたという。

変速機は、先代型のCVTに代えて、湿式多板クラッチを用いた7段デュアルクラッチ・トランスミッションを採用。変速時に駆動トルクが途切れない滑らかなシフトを可能にし、ATの快適性とMTなみの経済性を両立している。

シャシー関係では、新設計のマルチリンク式リアサスペンションを採用。走行状況に応じてダンパーのオイル流量を変化させ、俊敏性を高めるセレクティブダンピングシステムや電動パワーステアリングも導入され、快適性を犠牲にすることなく、走行安定性および操縦性は大幅に改善された。

メルセデスの哲学のひとつである安全性については、コンパクトクラスでは世界初となるレーダー型衝突警告システム「CPA」が標準装備された。車両速度が30km/h以上で障害物や前走車と衝突の可能性があればドライバーに警告し、その後ドライバーのブレーキ操作では十分な制動力が得られない場合は、事故回避に必要な制動力を自動的に補うシステムである。

さらにドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促す「アテンションアシスト」や、高速でのコーナリング時などに、ハンドリングに違和感を与えることなく車両姿勢を制御する「トルクベクトリングブレーキ」も標準装備されている。


メルセデス・ベンツが新型「Bクラス」を発売の画像
発表会場となったショールーム「メルセデス・ベンツ コネクション」(東京・六本木)では、ゴールデンウイーク中に新型「Bクラス」の様々なイベントが開催される予定。
発表会場となったショールーム「メルセデス・ベンツ コネクション」(東京・六本木)では、ゴールデンウイーク中に新型「Bクラス」の様々なイベントが開催される予定。

これらの特徴を備えた新型「Bクラス」のバリエーションは、「B180ブルーエフィシェンシー」と「B180ブルーエフィシェンシー スポーツ」の2種類。価格は前者が299万円で、後者が348万円。いずれもエコカー減税(重量税、取得税各75%減税)、グリーン税制優遇制度(翌年度自動車税50%減税)およびエコカー補助金対象車となっている。

(文=沼田 亨)

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