【スペック】トヨタ・プリウスPHV G“レザーパッケージ”(写真手前):全長×全幅×全高=4480×1745×1490mm/ホイールベース=2700mm/車重=1440kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)+交流同期電動機(82ps、21.1kgm)/価格=420万円(テスト車=427万8855円/JBLプレミアムサウンドシステム=4万8300円/ETC車載器=1万6905円/電源プラグコード=1万3650円)

トヨタ・プリウスPHV G“レザーパッケージ”(FF/CVT)【試乗記(後編)】

つながるプリウス(後編) 2012.04.20 試乗記 トヨタ・プリウスPHV G“レザーパッケージ”(FF/CVT)
……427万8855円

電気自動車(EV)に近い性格をもつ、ハイブリッドカーの「トヨタ・プリウスPHV」。では、純粋なEVとはどう違うのか? 何ができて、どんなメリットがあるのか? 具体的なポイントを紹介する。

それぞれ異なる良さがある

(前編からのつづき)
後編では、電気自動車(EV)の代名詞とも言える「日産リーフ」にも登場してもらおう。「プリウスPHV」の試乗会場がたまたま横浜だったから、本社がすぐ近くにある日産自動車から借りた……というのは冗談で(笑)、ピュアEVであるリーフとプリウスPHV、2種類の代表的エコカーに、どのような違いがあるのかをチェックしてみた。

モーターとバッテリーのみで走るリーフからは、何よりも“EV専用設計”であるメリットが十分感じとれる。フロントに重量のあるエンジンを搭載していないため、どの速度域でも、静粛性は驚く程高い。特に高速走行時の空力はかなり計算されており、EVでなければ気が付かないレベルの風切り音までも抑え込んでいるのは見事である。

また、重量のかさむ大容量バッテリーは車両の中央床下に搭載されているから、コーナリングは軽快で、クルマの動きが非常に“素直”。言い換えれば、コーナリング性能は追い込めば追い込むほどそのポテンシャルの高さがわかるもので、5ドアハッチバックのクルマとは思えないほどよく曲がる。

アクセルは“踏む”というより“乗せる”程度で街中の走行はほぼこなせるほど。スタート時から大トルクを発生するEVの良さは十分出ている。静粛性に関してはプリウスPHVもかなり頑張っているが、やはりエンジンが始動してしまうと、そこは“ガソリン車”であることを納得するしかないのである。

とはいえ、リーフとプリウスPHVの最大の相違点は、充電に対する意識の違いだ。リーフはピュアEVである以上、いくら航続距離が長いといっても「航続可能距離」の値に、いつも目が行ってしまう。実際、テスト車を拝借してからエアコン・オンでちょっと走っただけで「残りは100kmちょっと」と言われると、正直心もとない。
インフラ整備の問題はEV、PHVとも多少の差こそあれ共通の問題だが、EVのほうがやはり深刻である。逆に言えば、その弱点を補えるのがPHVのメリット。EV走行ができなくなったらあとはHVとして何も考えずに走ることができるわけだ。

2010年12月に発売された、日産の電気自動車「リーフ」。2012年2月までに、国内で1万1000台以上が販売された。
2010年12月に発売された、日産の電気自動車「リーフ」。2012年2月までに、国内で1万1000台以上が販売された。
「プリウスPHV」(写真奥)と「日産リーフ」で高速道路を行く。両車とも、モーターのみによる100km/h巡航が可能。
「プリウスPHV」(写真奥)と「日産リーフ」で高速道路を行く。両車とも、モーターのみによる100km/h巡航が可能。
【スペック】日産リーフ G(写真手前):全長×全幅×全高=4445×1770×1545mm/ホイールベース=2700mm/車重=1520kg/駆動方式=FF/交流同期モーター(109ps/2730-9800rpm、28.6kgm/0-2730rpm)/航続距離=200km(JC08モード)/価格=406万350円(テスト車=413万5950円/特別塗装色<アクアブルー>=4万2000円/寒冷地仕様I=3万3600円)
【スペック】日産リーフ G(写真手前):全長×全幅×全高=4445×1770×1545mm/ホイールベース=2700mm/車重=1520kg/駆動方式=FF/交流同期モーター(109ps/2730-9800rpm、28.6kgm/0-2730rpm)/航続距離=200km(JC08モード)/価格=406万350円(テスト車=413万5950円/特別塗装色<アクアブルー>=4万2000円/寒冷地仕様I=3万3600円)
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