【スペック】XJ スーパースポーツ(スタンダードホイールベース):全長×全幅×全高=5135×1900×1455mm/ホイールベース=3030mm/車重=1950kg/駆動方式=FR/5リッター V8DOHC32バルブ スーパーチャージャー付き(510ps/6000-6500rpm、63.7kgm/2500-5500rpm)/価格=1675万円(テスト車=1745万円)

ジャガーXJ スーパースポーツ(FR/6AT)/XFR(FR/6AT)/XK ポートフォリオ コンバーチブル(FR/6AT)【試乗記】

対話するドライバーズカー 2012.04.09 試乗記 ジャガーXJ スーパースポーツ(FR/6AT)/XFR(FR/6AT)/XK ポートフォリオ コンバーチブル(FR/6AT)
……1745万円/1240万500円/1482万8000円

類まれなスポーツ性とラグジュアリーさが同居する伝統のブランド「ジャガー」。フラッグシップサルーンからスポーツモデルまで、最新モデルに乗ってその魅力を探る。

掌中におさめる510ps、「XJ スーパースポーツ」

現行ジャガーにまとめて乗るという、得がたい経験をした。パーキングスペースで喉を鳴らして出番を待つのは「XJ スーパースポーツ」「XFR」「XK ポートフォリオ コンバーチブル」の3台。イッキ乗りしてみると、頭の中でぼんやりしていた「ジャガーっぽさ」が、くっきりとした像を結んだ。好物を先に食べるタイプなので、まずは「XJ スーパースポーツ」から。

日本に導入されてから2年、デビュー時にクルマ好きを驚かせたエクステリアデザインの斬新さは、いまも失われていない。むしろ目が慣れてきたことで、純粋にラインの美しさに感心できるようになったかもしれない。「びっくり!」から「なんてきれいな!」へと印象が変わったのだ。

インテリアも同じだ。デビュー当時は、「J」字のシフトゲートがダイヤル式シフトに変わったことや、液晶のアニメーションで表示されるメーター類への驚きばかりが先行していた。けれども出会いの驚きが鎮まると、わずかな視線移動だけで直感で操作できる、操作性のよさがよ〜く理解できる。

5リッターV8+スーパーチャージャーユニットは、気はやさしくて力持ち。駐車場内や住宅地を忍び足で走るような場面でも豊かな気持ちになれるのは、そっとアクセルペダルを踏んでもブ厚いトルクが感じられるから。
さらに強く踏み込めば、510psがさく裂……しない。もちろん超パワフルであることは間違いないけれど、ドッカーンとさく裂する感じじゃない。ドライバーの意思に忠実に、滑らかに出力が上がっていく。クルマに乗せられているのではなく、自分の意志で青天井のパワーを手に入れるのだ。

超高性能モデルなのにフランケンシュタインっぽくならないのは、こうしたエンジンの性格のほか、リッチなステアリングフィール、少し湿り気のある乗り心地などの相乗効果だろう。特に乗り心地は、デビュー時のぱっつんぱっつんした感じが減って、少しゆったりしたように思う。
ただし、道が曲がり始めるとボディーが小さくなったかのように感じる敏しょう性は、変わっていない。このサイズでこのすばしっこさは驚きだ。

曲線を描く個性的なインパネ。丸いエアベントはジェットエンジンのイメージ。
曲線を描く個性的なインパネ。丸いエアベントはジェットエンジンのイメージ。
計器類は3Dのバーチャルイメージとして液晶パネルに表示される。
計器類は3Dのバーチャルイメージとして液晶パネルに表示される。
5リッターのV8スーパーチャージドユニットは510psと63.7kgmを発生。
5リッターのV8スーパーチャージドユニットは510psと63.7kgmを発生。
テスト車はスタンダードホイールベースだが、3155mmのLWBも用意される。
【テスト車のオプション装備】
リアシート・エンターテイメント・システム=30万円/リアシート・コンフォートパック=40万円
テスト車はスタンダードホイールベースだが、3155mmのLWBも用意される。
	【テスト車のオプション装備】
	リアシート・エンターテイメント・システム=30万円/リアシート・コンフォートパック=40万円

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